オキアミの登場で海の釣りは大変革を迎えました。サシエに良し、コマセに良し、魚種を選ばず喰いがよく、安価で冷凍保存がきくという、まさに釣り人が待望した夢のエサだったのです。オキアミに特化した釣り技術も開発され、もはや磯釣りや沖釣りでは、オキアミなしの釣りというのは考えられません。しかしながら波止釣りでは、イソメ類に押されて今ひとつ人気がないようです。食わず嫌いという言葉もあります。今夜はちょっとオキアミ使いをお勉強して、喰わせる技のバリエーションを増やしましょう。 オキアミってなに… オキアミはアミエビの遠い親戚 私たち釣り人がオキアミと呼んでいるものは、正式には「南極オキアミ」という大型アミエビです。サビキ釣りで使うコマセ「アミエビ」は日本近海(三陸沖が主漁場)で捕れますが、こいつはその名の通り南極海に生息しています。鯨やアザラシなどの動物はすべてこのオキアミを主食としています。エビの格好