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急性硬膜下血腫はこんな病気 頭蓋骨の下にある硬膜(脳と脊髄を覆う膜の一つ)と脳の間に出血が起こり、そこに出血した血液が急速にたまることで、脳を強く圧迫する状態です。あらゆる年齢層に起こりえますが、高齢者に多いのが特徴です。 正面から見た脳の断面 急性硬膜下血腫の原因 ほとんどが頭部外傷によるものです。外傷により脳が傷ついて脳挫傷となり、そこからの出血により引き起こされます。また、脳の損傷が強くなくても頭部に大きな力がかかって脳の表面の血管が傷つき出血することで、急性硬膜下血腫をきたすものもあります。 急性硬膜下血腫は、強い頭部外傷により引き起こされるため、脳の損傷に伴い、受傷直後から意識障害がみられます。ただし、脳血管のみが傷つき、脳自体の損傷がない場合には、発症初期は意識障害がみられずに、徐々に意識障害が出現してくることがあるので注意が必要です。 急性硬膜下血腫の診断 通常、頭部CT検査
済生会の理念 済生会は、明治天皇が医療によって生活困窮者を救済しようと明治44(1911)年に設立しました。100年以上にわたる活動をふまえ、日本最大の社会福祉法人として全職員約66,000人が40都道府県で医療・保健・福祉活動を展開しています。
耳管開放症はこんな病気 鼻と耳は、耳管という管でつながっています。耳管は耳の中の圧力を調整する機能を持ちます。耳管は普段は閉まっていて、唾をゴクッと飲み込んだり、あくびをしたときだけ瞬間的に開き、すぐにまた閉じます。しかし、何らかの原因で閉じきらず、開いている時間が長くなる(もしくは開きっぱなしになる)ことがあります。耳管がしっかり閉じなくなるこの病気を「耳管開放症」といいます。 体重の減少(やせ)が主な原因として挙げられます。このほかに、脱水、妊娠や女性ホルモン薬の使用、生まれつきの耳管構造の弱さなどが原因となる場合があります。 また、後に述べる不快な症状を抑えるために、“鼻すすり”を癖のように繰り返すことで、滲出性中耳炎、癒着性中耳炎(鼓膜がへこんで中耳の壁と癒着を起こす)、真珠腫性中耳炎などの重篤な病気につながる危険性もあります。 耳管開放症の症状 耳管が開いているため、鼻側からの自
済生会の理念 済生会は、明治天皇が医療によって生活困窮者を救済しようと明治44(1911)年に設立しました。100年以上にわたる活動をふまえ、日本最大の社会福祉法人として全職員約64,000人が40都道府県で医療・保健・福祉活動を展開しています。
起立性調節障害はこんな病気 起立性調節障害(OD:Orthostatic Dysregulation)は、思春期前後の小児に多くみられ、起立時にめまい、動悸、失神などが起きる自律神経の機能失調です。 人の身体は、起立すると重力によって血液が下半身に貯留し、静脈を経て心臓へ戻る血液量が減少し血圧が低下するので、これを防ぐために自律神経系の一つである交感神経が興奮して下半身の血管を収縮させ、心臓へ戻る血液量を増やし、血圧を維持します。しかし、自律神経の機能が低下した結果、このメカニズムが働かず、血圧が低下し脳血流が減少するため多彩な症状が現れます。 起立性調節障害の症状・診断 起立性調節障害でみられる身体症状として、以下があげられます。 1.立ちくらみ、あるいはめまいを起こしやすい 2.立っていると気持ちが悪くなる。ひどくなると倒れる 3.入浴時あるいは嫌なことを見聞きすると気持ちが悪くなる
新型コロナウイルス感染症の影響で、検温が日常のひとコマとして定着しました。計測する中で、「自分の体温は低いのではないか」「ひょっとして低体温?」などと感じることもあるかもしれません。そこで、低体温の原因やリスク、改善方法などについて済生会滋賀県病院・院長代行兼総合内科部長の中村隆志先生に解説してもらいました。低体温ってどんな状態? 「低体温」に明確な定義はありません。一般的には、身体表面の体温が36.0℃以下を低体温と見なすという意見が多いようです。ただ、平熱(健康時の身体表面の体温)の正常範囲が35.5~37.5℃との見方があることから、35.5℃未満を低体温と考えるといいでしょう。 低体温の原因として主に以下の3つが挙げられます。 ○代謝の低下 身体の基礎代謝が低下している場合になりやすいです。具体的には高齢や栄養状態の悪化、筋肉量の減少などです。 ○内分泌疾患 甲状腺、下垂体、副腎な
自律神経失調症はこんな病気 「自律神経失調症」は一般でも広く使われていますが、曖昧に使用されることが多い診断名です。本来は、自律神経系という内臓を調整する神経系(交感神経系と副交感神経系の2つがあります)が体内でうまくコントロールされていないことによって引き起こされる、数々の症状を指します。例えば、動悸、発汗、めまい、ほてり、頭痛、胃痛、腹痛、下痢、吐き気、ふるえ、筋肉痛、喉のつまり感、息切れ、食欲不振、全身倦怠感などの身体症状(「不定愁訴」という別名もあります)について、特定の器質的疾患(検査により臓器や器官に異常が認められる病気)がない場合に自律神経失調症と診断されることがあります。症状の現れ方は人それぞれに異なり、同時に複数の症状が起こることも、時間経過とともに別の症状に置き換わることもあります。 自律神経失調症に関連して、それぞれの臓器に起こる症状の現れ方によって別の病名がつくこと
2019年末に発生してから瞬く間に世界中に広がり、現在もなお猛威をふるっている新型コロナウイルス感染症。そんな中、インフルエンザの季節が今年もやってきました。両者は似ている点が多いのですが、いくつかの違うポイントを正しく知ることが予防のカギとなります。済生会中和病院の德山猛先生監修のもと、新型コロナとインフルを比較し、これからのダブル流行期に備えた予防と対策について考えます。 新型コロナとインフルはウイルスが似ている!? 新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスは、大きさも形も非常によく似ています。いずれも直径約100nmの球状で、カプシドというタンパク質の殻の中にゲノム(遺伝物質)が入った、ウイルスでは一般的な作りになっています。 ウイルスには、カプシドがエンベロープと呼ばれる脂質膜で覆われたものと、そうでないものがありますが、新型コロナとインフルはいずれもエンベロープを持つウイルスで
コロナ禍の報道でよく聞くPCR検査や抗原検査。しかし何がどう違うのかよく知らないという人も多いはず。今回は、さまざまな検査の特徴やその仕組み、検査に関する専門用語を分かりやすく解説。最後に、もし東京都の人口全員を検査するとどうなるのか、シミュレーション結果から分かることをお伝えします。 いろいろな検査があるけど、何がどう違うの? 新型コロナウイルスの検査には、ウイルスの有無を調べる「PCR検査」「抗原検査」、過去の感染の有無を調べる「抗体検査」の3つがあります。それぞれの特徴についてみていきましょう。 コロナウイルスの検査で聞く、『感度』や『特異度』ってなに? 「感度」とは、検査して“正しく陽性(感染している)と分かる割合”です。真陽性率ともいいます。例えば100人感染者がいるとして、検査で90人が陽性と分かるならば、感度は90%となります。 「特異度」とは、検査して“正しく陰性(感染して
連日報道される新型コロナの感染状況。記事の中では、普段聞きなれない専門用語も多く出てきます。また、日々発表される感染者数やPCR検査数といったデータも、それから何が分かるのか知らなければ、ただ数の大小に振り回されるだけになってしまいます。シリーズ「コロナのデータを理解する」では、そんなデータの見方や専門用語を解説します。第1回は「基本再生産数」と「実効再生産数」の基本について、正しく理解しましょう。 基本再生産数ってなに? 病原体自体の感染力の強さと考えましょう。“まだ誰もその免疫を持っていない集団の中で、1人の感染者が次に平均で何人にうつすか”を表した指標です。基本再生産数は「R0」の記号で表されます。インフルエンザの基本再生産数はおおよそ1~3、麻疹ではおおよそ12~18と報告されています。 “すでに感染が広がっている状況において、1人の感染者が次に平均で何人にうつすか”を示す指標です
耳の異常のサイン、“耳閉感(じへいかん)” “耳閉感”とは、耳の中が「詰まった感じ」「ふさがった感じ」「膜が張った感じ」「水が入ったような感じ」になることです。登山や飛行機の搭乗、風邪での鼻づまりなどがきっかけで生じることもあれば、何の誘引もなく生じることもあります。耳閉感は、口を大きく開けたり、あくびをしたりするとすぐに治まることが多いのですが、症状が改善しない場合は病気が原因の可能性もあります。 耳の入口付近である外耳では、耳あか、耳掃除のし過ぎによる外耳炎、虫などの異物の混入、外耳道腫瘍などによって、“耳閉感”が起きることがあります。鼓膜の内側である中耳では、中耳炎や耳管狭窄症(じかんきょうさくしょう)などが原因になることがあります。中耳よりもさらに奥にある内耳では、突発性難聴、メニエール病などが原因として考えられます。特に、耳鳴りや難聴を繰り返し、強いめまいを伴うメニエール病が近年
肋間神経痛はこんな病気 よく脇腹(時には背中から胸の前面まで)の痛みを「肋間神経痛」という人がいます。しかし「肋間神経痛」は疾患名ではありません。肋骨に沿っている神経を肋間神経と呼びますが、この肋間神経が痛む症状を肋間神経痛といいます。 原因によって痛み方は違い、「急に電気が走るような痛み」や「ジクジクとした持続する痛み」などがあり、痛みの起こる場所は背中から脇腹、胸の前面やおへそ辺り、まれには足の付け根まで痛みを感じることがあります。 心臓・太い血管や肺などの内臓の疾患が原因で起こる胸の痛みとの違いは、痛む場所や範囲がはっきりしており、肋骨に沿って起こる比較的鋭い痛みということです。特徴的なのは、上半身の右側か左側のみに起こり、特殊な場合を除いて左右両側に起こることはありません。 原因はさまざまで解明されていないものもありますが、明らかに原因がある場合を症候性肋間神経痛、明らかな原因がな
ラクナ梗塞はこんな病気 ラクナ梗塞とは脳梗塞の病型の一つです。脳梗塞には二つのタイプがあり、一つは脳の血管が動脈硬化によって狭くなることで起きる「脳血栓」で、もう一つは心臓にできた血栓が脳の血管に流れて詰まる「脳塞栓」です。このうち、脳血栓の中でも脳の深い部分を流れている細い血管が詰まってしまうことで起きる脳梗塞を「ラクナ梗塞」といいます。”ラクナ”とはラテン語で”小さなくぼみ”という意味です。 脳の血管は太い血管から細い血管へと枝分かれしています。主幹脳動脈から枝分かれして、脳の深い部分に酸素や栄養を送り届けている直径100~300μm程度の細い血管を「穿通枝(せんつうし)」といいます。この穿通枝が詰まると脳の深い部分に血液が行き渡らなくなり、脳細胞が壊死してラクナ梗塞を起こします。穿通枝が詰まったときに壊死におちいる範囲は15mm未満とされています。 ラクナ梗塞 ラクナ梗塞の症状 一般
卵巣のう腫茎捻転はこんな病気 卵巣という組織は女性の骨盤内に左右二つ存在し、子宮のかど(角部)からやや後方に位置し、卵管の下に垂れ下がっている状態で存在します。子宮と卵巣をつなぐ卵巣固有靱帯(らんそうこゆうじんたい/卵巣固有索ともいう支持組織)と、卵巣と骨盤壁につながる骨盤漏斗靱帯(こつばんろうとじんたい/卵巣堤索ともいいます)の間で支えられています(図1)。 性成熟期(20~40歳くらい)の女性の正常卵巣は、成人男性の親指大程度(約3~4cm)であり、性ホルモンを生み出す場所であると同時に、さまざまなタイプの腫瘍(できもの)が発生することが知られています。卵巣のう腫とは、卵巣の中に液状成分がたまって腫れている状態(水風船のようなイメージ)と考えれば理解しやすいかもしれません。また、よくみられる卵巣のう腫の一つに、皮のう胞腫(ひようのうほうしゅ/奇形腫あるいはデルモイドとも呼ばれています)
社会福祉法人_恩賜財団済生会 21世紀の保健・医療・福祉を支えます。 <p id
嚥下について知っていますか?若いうちから対策を! 2019年8月29日 嚥下(えんげ)障害は、何らかの原因で飲み込みにくい状態になることを指し、高齢になるほど起こりやすくなります。嚥下障害を起こすと、栄養不足に陥ったり、食べ物が気道に入って肺炎を起こしたりと、深刻な影響が出る可能性があります。若いころからどのようなことに注意したらよいか、和歌山県済生会有田病院副院長でリハビリセンター長の角谷直彦先生にアドバイスしてもらいます。 男性も要注意!子どもを守るために風疹予防の徹底を 2018年11月30日 およそ5年ぶりに猛威を振るっている風疹。男性の風疹患者数は女性の5倍も多く、特に30~50代の男性は要注意です。なぜ働き盛りの男性に多いのか、それはワクチン接種時期の違いが原因でした。風疹の流行状況や予防法と合わせて解説します。
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