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当たり前のように行っているからこそ、理解しているようで理解していない、文章を読むという動作。編集部では、この原理を深掘りして、自分のクセや改善点を明確にし、より良く読む方法を身につけることが生きる力として必要であると考えました。 そこで、『「読む」技術~速読・精読・味読の力をつける~(光文社新書)』や『リモートワークの日本語~最新オンライン仕事術~(小学館新書)』の著者で国立国語研究所教授の石黒圭さんにオファー。「読む技術」養成講座を3回の連載で開講していただくことになりました。 第一回は『精読』について解説していただきました。 ◆ はじめに 私たちは、文章を読むことを軽く考えがちです。英語は書けないけれど、読むだけなら何とか読めると考えている人は少なくないと思います。ましてや、日本語なら、書くのは得意ではないけれど、読むことなら自由自在。多くの人はきっとそう思っていることでしょう。 しか
国立国語研究所教授の石黒圭さんの「読む技術」養成講座も今回が最終回です。最終回のテーマは『熟読』。全三回の連載を通して、「読む技術」を習得していただければ幸いです。 過去の記事はこちらから 「読む技術」養成講座【第一回:精読…きちんと正確に読む】国立国語研究所教授・石黒圭氏寄稿 「読む技術」養成講座【第二回:速読…さくさく素早く読む】国立国語研究所教授・石黒圭氏寄稿 ◆ 説明文と物語文 一口に文章を読むと言っても、その実態は多様です。ふだん目にする新聞記事、大学で書き方を学ぶ論文・レポート、企業で書く企画書・報告書、官公庁で書く公用文、Facebook、Twitter、noteなどのソーシャルメディアの書き込み、趣味で読む小説・エッセイなど、種類は多岐にわたります。 しかし、そうした文章は大きく分けると、二つに分かれるように思います。一つは「説明文」と呼ばれるもので、勉強や仕事などの必要に
サイエンスシフト新連載のテーマは『現代文』です。 科目としての現代文は、日本語をきちんと処理するためのエッセンスがつまっていて、生きる力につながる、と編集部は考えています。 この知識を、どう実務や日々のコミュニケーションに活用すべきか、『東大のディープな日本史』や、『「最速で考える力」を東大の現代文で手に入れる』(共に出版KADOKAWA)を著書にもち、現在は予備校・通信制高校などで講師をされている相澤理さんに伺います。 全4回の連載でお届けする、今回が第一回目。具体的な技術に入る前に、なぜ現代文なのか、というところから始めます。 私が出会った〈かしこい〉東大生 私の予備校講師としての原点にあるのは、講師として駆け出しだったころに出会った、東京大学の理科Ⅲ類(医学部)に現役で受かった生徒です。 私は若造ながら東大クラスを任され、私よりも明らかに脳みそが柔軟な生徒たちを相手に悪戦苦闘する日々
「大変だといわれるこの先の時代を、どう見据えればいいのか」。そんなテーマのもと、歴史社会学者・小熊英二さんに、お話を聞きました。小熊さんは長年、膨大な資料をもとに社会の構造や意識の変遷を読み解く研究に携わってきました。 後編では、「この先どう働き、どのように生きればいいか」というお話を紹介します。小熊さんは言います。「自分の専門分野以外は何もできないというのでは、難しくなってきます。だからこそ『世の中のことを理解すること』がとても重要になります。」 前編はこちらから【歴史社会学者・小熊英二さんと考える、未来の働き方と生き方(前編)】 ◆ 雇用や年功賃金は“質”が大きく落ちる ──前編では、大企業も今後は大変になるのではないかというお話が出ましたが、今後日本の労働者の働き方はどうなっていくのでしょう。そして、それに対してどうふるまっていけばいいのでしょう。 大変になるとはいえ、日本の大企業は
「日本は右肩下がりで、これから先は大変な時代」といった言葉をよく耳にします。それは本当なのでしょうか。本当だとしたらこの先、どう生きればいいのでしょう? そこで今回は、歴史社会学者の小熊英二さんにお話を聞きました。小熊さんは膨大な資料をもとに社会の構造や意識の変遷を読み解く研究をしていて、2019年には『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学』を出版しました。そんな小熊さんの考察を元に、未来に対して今からできること、未来をどう作っていけばいいかを解き明かしていきましょう。 取材協力: 小熊英二さん 1962年東京生まれ。東京大学農学部卒。出版社勤務を経て、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在、慶應義塾大学総合政策学部教授。学術博士。主な著書に『単一民族神話の起源』(サントリー学芸賞)、『<民主>と<愛国>』(大佛次郎論壇賞、毎日出版文化賞、日本社会学会奨励賞)、『1968
企業は就活生の「自己PR」に何を求めているのか? マイクロソフトNo.1のプレゼンター澤円氏が語る就活の要 売り手市場でも買い手市場でも、就活に臨む学生が抱える「面接でうまく話せないと内定が出ないのでは……」という悩みは変わりません。志望する企業に対して、自分をうまくプレゼンテーションするためにはどうしたらいいのでしょうか。そして、企業にとっての就活における「自己PR」とはどういう役割を担っているのでしょうか。 そんな疑問に答えてくれたのは、マイクロソフトNo.1のプレゼンターとして国内外で活躍し、また学生の採用面談担当も経験されているマイクロソフトテクノロジーセンターのセンター長である、澤円さん。 グローバル企業の本音はもちろんのこと、数多くのプレゼンテーションの現場で鍛えたプレゼンスキルを応用した新卒就活生向け自己PRのコツについて教えてくれました。 取材協力: 日本マイクロソフトテク
「製薬業界のことをもっと知りたい!」という皆さんに、20年以上、さまざまな立場から製薬業界に携わってきた長尾 剛司氏による連載をお届けします。その仕組みは複雑で、理解しづらい部分も多い医薬品の世界。さまざまなプレーヤーの役割やグローバルな視点なども踏まえ、製薬業界がどのように成り立っているのか、わかりやすく解説をしていただきます。 ◆ 『よくわかる医薬品業界』(日本実業出版社)著者の長尾です。今回、製薬業界への就職を考えている皆さんに向けて、連載企画を担当させていただくことになりました。私の就活時代を振り返りますと、薬科大学卒業後、製薬会社に就職しましたので、多くの読者の皆さんと境遇が近いのではないでしょうか。約10年間の製薬会社勤務を経て、約10年間の保険薬局チェーン本部も経験しておりますので、製薬業界を川上から川下まで深く知る立場として、業界のいまをお伝えしたいと思います。 「2018
皆さんこんにちは。第1回の記事では、就職活動の全体的な流れについてお話ししましたが、その後、自分なりの就職活動のスケジュールを立ててみましたか?自己分析も進んでいるでしょうか?周りがやるからという受け身ではなく、自分のこととして意志を持って取り組んでくださいね。少しずつでもいいので着実に歩んでいきましょう。 さて、次のステージに進むに当たって、まずは学生の皆さんから頻繁に寄せられる相談を見ていきましょう。 自己PRについて 学生時代に力を入れたことについて 志望動機について この3つは、エントリーシートで必ずと言っていいほど問われるテーマです。そして、学生の皆さんからの相談は、ほとんどが「強みが分かりません」「エピソードがありません」「同じ内容になります」「どう書けばいいですか?」というもの。上記3テーマは、選考が続く限り、多くの学生の悩みの種になるでしょう。なぜなら、これらは企業から面接
『よくわかる医薬品業界』著者の長尾 剛司氏による連載2回目のテーマは、超高齢化時代における「医療費問題」と、製薬業界への影響について。 就活中の学生さんも、高齢化による年金や医療費の問題など、社会保障に関するニュースを目にする機会も多いのではないでしょうか?これらは製薬業界にも密接に関係している問題です。 まずは、国民皆保険制度によって成り立っている日本の医療費の仕組みについて、基本的なところから説明していきましょう。 ◆ みなさんは、病院やクリニックで受診したことがありますか? 例えば「花粉症」の患者さんなら、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの解消したい症状があり、医療機関を受診します。医師の診断により、薬物治療が必要と判断されれば、窓口で薬を手渡されます。院外処方せんを発行している医療機関であれば「処方せん」という文書を手渡され、処方せんを受け取った患者さんは保険薬局で提出して調剤しても
研究者として、その仕事の生産性を高めるため、「小さな習慣」を磨き続けてきた堀正岳さんによる連載三回目のテーマは、「タスク管理」について。まずは超基本ともいえる、タスク管理の方法を紹介していただきます。 ◆ やってくる仕事はとにかくすべて手を付けて、すべて片付ければいい―。 仕事を始めたころは、そのようにやる気が満ち溢れていて、依頼のメールが届くたびにいま進めている作業に加えて同時にやっている仕事を増やしてみたり、スケジュール管理から仕事の手順までをすべて頭のなかで整理してみたりということをしがちです。 最初はそれでもよいのですが、次第に仕事が増えて、すぐには終わらない作業をいくつも抱えるようになるうちに、次第に無理が生じてきます。 与えられた時間に対して、いっぱいいっぱいで作業をすすめている最中にやってくる、たった一通のメール。ちょっと調子が悪い時に、タイミング悪く重なる要件の電話。そうし
堀 正岳さんの連載をお届けします。 研究者として重要な問題に取り組みつつ、生産性についての情報発信を続ける堀さんがたどり着いた、いわば「時間管理の原則」とでもいうべきお話です。 ◆ 着実な経験を身につけるための仕事術と、志を実力に変えていくためのヒントをお届けする「『正しい』意識の高めかた」。 前回は、時間管理のために時間の使い方を意識するというテーマでした。 前回紹介したとおり、毎週、何に何時間あてているかを調べて、日常の時間の使い方のテンプレートをつくり始めた方は、意外に仕事や成長のために使える時間は少ないことに気づいたと思います。 そして、そのようにして確保できた時間も、すべてが平等というわけではありません。相対的に価値の高い時間と、低い時間とがあって、はかどる時間帯に雑用をしたり、はかどらない時間に大事な作業をいれてばかりでは、自分で自分の才能を殺してしまいかねません。 第2回の今
仕事の効率化や知的生産について情報発信を続けている、堀 正岳さんの連載をお届けします。 堀さんは研究者として働きながら、どうしたら仕事の質を高められるか、を考え続け、個人ブログ『Lifehacking.jp』を通してアウトプットし、個人の生産性について考える人をインスパイアしてきました。そのテーマは「人生を変える小さな習慣」。かのドラッカーも、仕事の成果を支えるのは「習慣である」と言い切っています。堀さん的習慣術、第一回のテーマは、時間管理=「時間の感覚を身につけること」についてです。 これから社会人としての第一歩を踏み出そうとしている皆さんにも、ぜひ役立ててもらいたい内容です。 ◆ キャリアを積み始めたばかりの若いビジネスマンや若手研究者にとって、一日も早く成果を出し、業界で通用する人材に早くなりたい、という気持ちは人一倍強いと思います。 「一人前として見られたい」というそのやる気が空回
こんにちは。舘野泰一(たての よしかず)です。本コラムは、筆者らのおこなった研究をもとに「大学時代にどのように過ごすことが、社会人生活につながるのか」について情報をお届けします。 最初に、簡単に自己紹介をします。私は現在、立教大学経営学部で助教をしており、リーダーシップ開発に関する実践・研究などをしています。具体的には、「人が成長する環境とはどのようなものか」について、大学生・社会人を対象に、日々研究・実践をおこなっています。今回のコラムは、私の研究テーマの1つである「社会で活躍する社会人は、どのような大学生活を過ごしてきたのか?」をもとに執筆しています。 大学生の中には、「社会に出る前にどのような準備をしたらよいのか」を迷う方も多いのではないでしょうか。筆者を含む研究チームは、この問いに答えるために、「社会で活躍する人は、どのような大学生活を過ごしてきたのか?」を明らかにすることを目的と
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