法律上「性犯罪にはならない」性行為の結果、「望まない出産」を強いられる――精子提供を巡って、そんな前代未聞の事件が起きている。 “加害者”は国内の大手生命保険会社に勤務する中国人男性(B氏)。学歴と国籍を偽って都内在住の日本人女性(A子さん)に対して精子提供を行った、とされる。 この事件について『週刊女性』(6月2日号)と『日刊SPA!』(6月7日配信)が既に報道しているが、両誌におけるB氏の釈明が虚偽である疑惑が浮上した。 筆者はB氏が両誌からの取材で否定している「学歴詐称」について、警察官が「B氏が学歴詐称を認めてA子さんに謝罪した」と証言した音声データを入手。また、B氏が養育費の支払いを約束した動画も入手した(現時点で養育費の支払いは行われていない)。 本記事では筆者が入手した物証と被害者・A子さんの証言から、前代未聞の事件のあらましとそれに関連して起きた「報道被害」の実態、そして「