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買ってよかったもの
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先日、米国で発行する両生類・爬虫類関係の某国際専門誌を読んでいて、気になることがあった。 この雑誌は、専門分野を同じくする複数の研究者からの査読(peer-reviewed)を受けていない文献、いわゆるシンポジウムのプロシーディング(Proceedings)、学会の講演要旨(Abstracts)、調査報告書(Reports)、等々を「灰色の文献(Gray Literature)」と位置付け、引用しないように勧告していたはずであった。これを受けて、私も、自分が書く学術論文の中では、こういった灰色の文献の引用をなるべく控えていた。ところが、どうチェックをすり抜けたのか分からないが、ある日本人が書いたオオサンショウウオに関する学術論文で、ある方の日本語の講演要旨が堂々と引用されていたのである。これには、ちょっと驚いてしまった。 プロシーディングや講演要旨が「学術論文」と呼べないことは明白で、査読
学術雑誌に掲載された論文をみると、共著者が何名もいる場合が少なくない。プロジェクトチームを組んで共同研究をおこなえば、これは必然とも言える。このような多数の共著者を、私たちは、どう評価したら良いのだろう? ここでは、話を単純にするために「ある論文の共著者が5名(A, B, C, D, E)であった」と仮定しよう。一般に第1著者(A)は、その研究に取り組み、主要なデータを採った人である。多くの場合、その論文を実際に書いた人でもある。ここまでは異論はないと思うが、問題は、第2著者(B)以降の取り扱いであろう。 米国の研究者が書いた論文をみると、研究分野にもよるとは思うのだが、共著者は、その研究への貢献順に並べられているのが普通である。共著者が5名の論文の場合、これは「第1著者(A)の研究を、他の著者(B-E)が手伝った」と考えられるもので、かなり公正な方法だと感心させられる。 これに対し、特に
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