2004年の台風23号で大きな被害が出た京都府北部の由良川流域は、今回の西日本豪雨でも集落が冠水した。由良川の氾濫(はんらん)を抑える堤防の整備は進んだが、集落に降り注いだ雨水などの内水を由良川へ流せず、堤防の内側に水がたまった。 14年前の台風23号の豪雨災害では、全国で死者・行方不明者が98人にのぼった。うち京都府内では15人が死亡、住宅の全半壊と一部破損、床上床下浸水で1万棟以上の被害が出た。 由良川下流部の舞鶴市志高地区では、多くの車が水没。観光バスの屋根に取り残された乗客たちが、「上を向いて歩こう」などを歌いながら夜明けまで耐えたことでも知られる。 国土交通省は04~16年に京都府福知山市と舞鶴市の9カ所で堤防を整備。宅地もかさ上げし、総事業費は約500億円にのぼった。 ところが、今回の豪雨で再び浸水被害が出た。 舞鶴市志高地区では、7日午前0時ごろから国道175号が冠水を始めた
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