1家制度の大事さを論ずる人がいますが、これってもうほぼ崩壊してますよねって話。 家ってなんで成立するかと言うと、家と結びついた職業や生産手段があってこそだ。 例えば古代でいうと、摂政や関白になれる家、大臣までなれる家、大納言までの家、などがある。 親から子へ、親のついた地位や経済的要因(荘園など)が継承される。だから家が生まれる。 鎌倉時代とかの武士もそうで、頼朝から地頭職に補任される。 それが子や孫に伝わるから家というものが脈々と続く。 近代から現代にかけてだと、農家がわかりやすい。 特定の土地を持ちそこからの生産物で利益を得て生活する。 その土地や、その土地から生まれる利益の継承者を明確に定める必要がある。 家制度は家職とそこから上がる利潤と表裏一体の関係にある。 芸事でもそうで、親の芸を継承しうる芸術であれば家元となりうる。 商家も同様で、百貨店でも呉服屋でも、親が築いた商売上の生産