俺はネット上でタワマン文学を約2年書き続けた。記事の数は約87本。ひとつの記事につき約1万文字だったので、87万文字(原稿用紙で1,740枚)にもなる。 タワマン文学を読んだことがある人も多いだろう。「タワーマンション」を購入した「パワーカップル」が、様々な問題に遭遇して転落をし、「家計破綻」をし、「後悔」をする、という物語のことだ。 別名、転落ポルノとも呼ばれる。 個人的にはタワマンポルノと呼んでいる。実話風のドキュメンタリー方式で書かれているが、全て創作だ。登場人物はひとりも実在しない。 このタワマン文学の裏側を知る人は少ないだろう。もう辞めた仕事なのでその内情を紹介したいと思う。 タワマン文学を依頼されたきっかけ 俺に依頼があったのは3年前。出版社やウェブメディア、ネットニュースなどの運営会社から受注があり、軽い気持ちで書くことにした。依頼の内容は「タワマン文学を最低でも月に3本量産