デルフィーン・ラローリーの肖像画は、世界一呪われた絵と言われている。数々の恐ろしい超常現象を引き起こし、現在の持ち主は、人々に災いが及ばぬよう、誰にも知られていない場所にこの絵を隠しているとされている。 この絵には悪魔が宿り、昔、奴隷を虐待した女主人デルフィーン・ラローリーを再現していると言われている。この肖像画を見た者は、なにか陰鬱なものに圧倒され、胸が締めつけられ、どうにも耐え難い毒をもった不安に苛まれるという。 奴隷を拷問・虐待死させていたシリアルキラー この肖像画の女性、マダム・デルフィーン・ラローリーは、19世紀初頭、アメリカ・ニューオリンズ社交界でその名を知られていた裕福な貴族で、贅沢で退廃的な生活にふけっていた。当時、有名だった貴族を招いて、パーティ三昧だったという。 1834年のある日、ラローリーの屋敷のキッチンから火の手があがった。急激に火がまわるのを目撃した者が勇敢にも