決勝の大舞台、エリソンド主審はフランス代表のジダンにレッドカードを提示した【 (C)Getty Images/AFLO 】 ――決勝戦でジダンがマテラッツィに頭突きをした時、第4審判のカンタレホ氏は副審にどのような言葉をかけて説明したのでしょうか この件については、言っておきたいことがあります。私が振り向いた時、マテラッツィはすでに地面に倒れていました。周りには両チームの選手が集まっていたので、私はまず、彼らを落ち着かせようとしたのです。そして、副審のダリオ・ガルシアが「第4審判が『ジダンがマテラッツィに頭突きをした』と言っている」と私に説明しました。そこで私は、「分かった、止めよう。みんなを落ち着かせなければ」と言ったのです。冷静にならなければなりませんでした。そして、私はすべてが落ち着くのを待って、ダリオのところへ向かいました。インターカム・トランシーバーで決断することはできなかった