菅首相(民主党代表)の後継を決める民主党代表選を巡り、党内で世代間対立の様相が強まっている。 若手議員からは、首相、鳩山前首相、小沢一郎元代表の「トロイカ(3頭立て馬車)」が中心となった政治に終止符を打ち、若返りを図るべきだとの声が相次ぐ一方、ベテラン議員は「新体制では、経験こそ必要だ」と訴えて、巻き返しを模索している。 「鳩山さん、菅さん、小沢さんを含めた大先輩が創業し、政権交代という上場を果たした。今問われているのは、中興のステージへのリーダーシップだ」 衆院当選3回の馬淵澄夫前国土交通相は2日の講演で、「世代交代」を強調し、代表選への出馬に強い意欲を示した。 首相は、6月2日の民主党代議士会で、「若い世代への引き継ぎを果たす」と言明して退陣表明をしながら、いまだに辞任していない。居座りを決め込む首相と、退陣に道筋をつけられない民主党執行部に対して、中堅・若手議員の間では、「このままで