阪神キャンプで新たな布陣が試された。紅白戦でブラゼルが紅組の「5番・左翼」で出場。95キロの大きな体を揺らしながら外野の芝生の上で打球を追った。 一塁手のブラゼルだが、約6年前、米マイナーリーグ時代に本格的に外野を守っていたという。この日の守備機会は3度。左前打1本と左飛2本を無難に処理し、「(前夜の雨で)グラウンドの状態が悪かったけど、問題なかった」と汗をぬぐった。 広い甲子園を本拠とする阪神。シーズンでの実現性は薄いように思えるが、ブラゼル自身は「もっと練習すれば慣れてくるし、打球判断や送球もできてくる」といたって本気だ。城島の一塁コンバートで危機感もある。この日左翼を守ることも自ら首脳陣に直訴した。 ブラゼルが左翼を守ることができれば、金本の休養日に打線の破壊力を維持することができる。和田監督は「可能性があることはやってみようということ。準備だけはしっかりとしていく」と説明。ど