警察庁長官銃撃事件で警視庁が公訴時効成立後に「オウム真理教による組織的テロ」とする捜査結果概要を公表したことについて、教団から分裂した「アレフ」は30日、日本弁護士連合会に人権救済を申し立てたと発表した。 申立書では、こうした「違法な公表」を二度と行わないことや、発表内容を訂正するなどのアレフの名誉回復措置を講ずることなどを警視庁に勧告するよう求めた。また、アレフは同日、東京都公安委員会に対しても、こうした対応を取るよう警視庁を指導することなどを要請した。
【イスラマバード=四倉幹木】アフガニスタン取材中の先月末から行方不明になっているフリージャーナリストの常岡浩介(つねおか・こうすけ)さん(40)について、アフガン国家保安局のアンサーリ報道官は3日、その所在について情報収集を続けていることを明らかにした。一方、反政府武装勢力タリバーン幹部の一人は朝日新聞に「仲間が誘拐した可能性がある」と明かした。 常岡さんはタリバーンの取材のために向かった北部クンドゥズ州で誘拐されたとの見方があるが、現在の手がかりは極めて限られている。アンサーリ報道官は「今のところ誘拐の事実を裏付け、具体的な捜索活動にかかれる材料はない」と話した。 一方でタリバーン幹部は、同州南西のチャルダラ地区で地元のタリバーンが日本人を招待し、そのまま誘拐したという情報があるとした。 また、関係者によると、常岡さんに同行していた現地ガイドの友人が、常岡さんが行方不明になった時の
ロシア・モスクワ(Moscow)の地下鉄で起きた連続自爆攻撃の実行犯2人のうちの1人、北カフカス地方ダゲスタン共和国出身のDzhennet Abdurakhmanova容疑者(17、左)と、09年に死亡した夫でイスラム武装勢力の戦闘員Umalat Magomedov(右、撮影日不明)。(c)AFP/NEWSTEAM 【4月2日 AFP】モスクワ(Moscow)の地下鉄で39人が死亡した連続自爆攻撃の実行犯2人のうち1人の身元は、北カフカス地方ダゲスタン共和国を拠点に活動する反政府イスラム武装勢力のメンバーの妻だった17歳の少女だったことが判明した。2日の露日刊紙コメルサント(Kommersant)が当局の捜査結果を発表した。 実行犯の1人は、ダゲスタン共和国出身のDzhennet Abdurakhmanova容疑者(17)で、同容疑者の夫Umalat Magomedovは、ダゲスタン共和国
国松孝次警察庁長官(当時)が1995年3月に銃撃された事件の公訴時効が30日午前0時に成立したことを受け、警視庁は同9時から、記者会見を開いた。青木五郎公安部長は「誠に残念」と述べた上で、「事件はオウム真理教のグループが(松本智津夫)教祖(死刑囚)の意思の下、組織的・計画的に敢行したテロだった」との見解を発表した。 立件できず時効を迎えた事件について、捜査当局が特定の団体を名指しし、関与したと断定するのは極めて異例。警視庁は「(オウム関係者らの)人権に配意した上で、公益性が勝ると判断した」と説明するが、議論を呼ぶのは必至だ。 青木部長は「犯行に関与した個々の人物やそれぞれの役割を、刑事責任の追及に足る証拠をもって解明するには至らなかった」と説明。それでも、教団による犯行と断定した理由を「捜査で得られた資料、情報を分析した結果だ」とし、「事件の重大性や国民の関心の高さ、オウムが今なお危険
アラブ首長国連邦(UAE)ドバイのホテルで今年1月、イスラム原理主義組織ハマスの幹部が暗殺された。監視カメラの映像などから、ドバイ警察当局は、イスラエルの情報機関モサドによる犯行とほぼ断定。国際刑事警察機構(ICPO、インターポール)がこれまでに容疑者27人を国際手配した。当局発表や報道などによると、犯行グループはスパイ小説さながらの手口で標的を殺害。イスラエルは否定も肯定もしていないが、その手際の良さから、各国では「モサド犯行説」が前提となりつつある。(大内清)予定筒抜け 1月19日、ハマス軍事部門幹部、マフムード・マブフーフ司令官が、活動拠点であるシリアの首都ダマスカスからドバイを訪問、空港近くにあるアブダビ資本の高級ホテル「アルブスタン・ロタナ・ホテル」に滞在する−。暗殺チームはこの情報をすでに入手していた。目的はおそらく、兵器の買い付けとハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地
【ワシントン=伊藤宏】米紙ワシントン・ポストは8日付の社説で、民主党の藤田幸久国際局長(参院議員)が同紙の取材に対し、2001年9月11日の米同時多発テロをめぐる米捜査当局の調べに疑問を挟む発言をしたとして「突拍子もなく、いい加減で、偽りがあり、まじめな議論に値しない」と酷評した。鳩山由紀夫首相が容認すれば、日米関係に影響するとも警告した。 同紙は、藤田氏が最近の同紙による取材に対し、▽テロリストの犯行かどうかに疑問を挟んだ▽世界貿易センタービルの倒壊が(飛行機の衝突による)火災ではなく、起爆装置で起きた可能性があると示唆した、と紹介。そのうえで、こうした「幻想」は鳩山政権の「反米傾向」を反映していると指摘した。 さらに「藤田氏のような無謀で事実に反した考え方を鳩山氏が容認するなら、日米関係が厳しく問われることになるだろう」と断じた。 藤田氏は、野党時代の08年4月の参院外交防衛委員
巨大掲示板「2ちゃんねる」のサーバーが1日午後からダウンし、アクセスしづらい状態が続いている。原因は不明だが、韓国の有力紙「中央日報」(日本語電子版)では、韓国のネットユーザーが、1日の「三一節」(独立運動記念日)に2ちゃんねるへ大規模なサイバー攻撃を行う計画があると報じていた。 同紙によると、バンクーバー五輪の女子フィギュアで金メダルを獲得した韓国のキム・ヨナ選手に対し、2ちゃんねる上で多数の批判が寄せられていたことが原因。韓国のポータルサイトに「正当なテロ対応カフェ」という名前のコミュニティーが開設され、ユーザーが1日午後1時に攻撃を開始するとしていた。 また、2ちゃんねるの検索を手がける国内ネット企業にはサーバーがダウンする直前、攻撃予告をするメールが韓国人を名乗るユーザーから届いた。メールには、2ちゃんねるにキム・ヨナ選手の悪口が投稿されているため、仲間がサイバー攻撃を行うと書かれ
南極海で日本船団に対して調査捕鯨妨害を続ける反捕鯨団体シー・シェパードが11日夕から12日未明(日本時間)にかけて、捕鯨船にロケット弾を発射するなど、新たな攻撃を行った。監視船「第2昭南丸」のデッキにいた乗組員3人が酪酸弾の飛沫(ひまつ)を浴び、船内で手当てを受けた。顔面などが腫れる症状があるという。 シー・シェパードは母船スティーブ・アーウィン号(オランダ船籍)と今回のキャンペーンで新たに導入された新抗議船ボブ・バーカー号(トーゴ船籍)の2隻態勢で、日本船団を攻撃。ヘリコプターが異常接近して、航行を邪魔したほか、高速ゴムボートも出動させ、捕鯨船のスクリュー破壊を狙って、海中にロープが投げ込まれた。 また、高速ゴムボートからは、到達距離が伸びるランチャーから酪酸弾が投てきされ、捕鯨船の乗組員が飛沫を浴びた。この様子は、米CS放送局のアニマル・プラネットのカメラマンが撮影。映像は、今年夏から
南極海で日本の捕鯨船団に対して攻撃を続ける環境保護を標榜する米団体シー・シェパード(SS)のポール・ワトソン代表が産経新聞のインタビューに応じ、今回の反捕鯨キャンペーンの後、地中海のクロマグロ漁妨害を行うと宣言した。世界のクロマグロの8割を消費する日本を再度、標的にする狙いがあるとみられる。一方で、日本船との衝突について「全ての非は日本側にある」とし、調査捕鯨に正当な理由はなく、公海上で行う密漁行為に過ぎない」とこれまでの主張を繰り返した。 ワトソン代表は、日本船の追尾を続ける抗議船スティーブ・アーウィン号に乗っており、7日、衛星電話でインタビューに答えた。 クロマグロをめぐって、大西洋と地中海産の国際取引の全面禁止に向けた動きが広がる中、ワトソン代表は「次のキャンペーンを、クロマグロを守るために地中海で実施する」と述べ、スティーブ号と新抗議船ボブ・バーカー号の2船態勢で沿岸諸国の漁船への
2009年12月30日、米国諜報史上に残る大惨事が発生した。 アフガニスタン東部のホースト州にある米中央情報局(CIA)の基地で自爆テロが発生。7名のCIA要員と1名のヨルダン政府関係者等が死亡した。「一度にこれだけ多数のCIA要員が殺害されたのは、過去30年間を振り返っても例がない」と言われており、米国の諜報史上に残るCIAの大失態として記録された。 しかも自爆テロ犯は、CIAが911テロ事件以来、緊密に協力してきた親米アラブ国家ヨルダンの情報機関がアルカイダに潜入させていたスパイだったことが明らかになっている。つまりCIAは、「ヨルダン情報機関とアルカイダの二重(ダブル)スパイによる自爆テロ」という前代未聞の手法で、奈落の底に突き落とされたのである。 このテロ事件は、これまで秘密のベールに包まれてきたCIAのアフガニスタンでの対テロ戦争の一端に光を当てると共に、米国情報機関の脆弱さや対
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