恩賜のたばこ 恩賜の煙草(おんしのたばこ)は、天皇から下賜された紙巻きたばこである。御賜の煙草、恩賜煙草とも。2006年(平成18年)末で廃止。最終製造者は日本たばこ産業 (JT) で、宮内庁にのみ納めていた。同社はこの名称は使わず、「特製たばこ」といい、その一種宮内庁の下賜用に相当する。外に宮家用がある。天皇、皇后、皇太后専用のたばこは、「御料たばこ」という[1]。 宮内庁来賓用のたばこ(折枝あるいは横菊)の吸い殻 下賜用のたばこの文様が16葉花弁の表菊にたいして、宮内庁接待用は葉や茎もふくめた菊花を横から見たデザインである 明治時代からの慣習として菊の紋章が入った「恩賜のたばこ」があるが、起源は不確かである[2]。古くは、1877年(明治10年)の西南戦争時に皇后らから傷病兵士に贈られたと『明治天皇紀』に記されている[3]。 煙草が専売制となる以前の1894年(明治27年)に行われた日