リクルート(東京都千代田区)は2012年4月から、オープンソースの分散処理ソフトである「Hadoop(ハドゥープ)」の利用を本格化する。すでに飲食店などを紹介する「ホットペッパー」では履歴データの分析にHadoopを活用し、処理速度が大幅に向上。メルマガに記載したお店のお薦め情報のクリック率も1.6倍に高まった。 「これからは数億円単位で売り上げ増やコスト削減に寄与する事例を積み上げていく」。リクルートの米谷修MIT Unitedプロジェクト推進部システム基盤推進室エグゼクティブマネジャーはHadoopの導入について、こう意気込む。リクルートは3年ほど前から、Hadoopの調査・研究を開始。試験導入で十分な成果が得られたため、本格利用に踏み切ることを決めた。 2011年6月から試験的に導入したホットペッパーではメルマガのクリック率が高まるとともに、処理時間を大幅に短縮する効果を得た。これま