前回は、タスクチームが取り組む問題の課題を分析し、解決策を講じるためのシンプルなストーリーを作る考え方を取り上げた。今回は立案したストーリーをアクションプラン(行動計画)に落とし込む方法を紹介する。 5-1 アクションプランの定義 具体的なアクションプランを考えるのは、問題と原因を整理し、ストーリーを構築した後だ。ここで間違いがちなのは、既に実施している項目をアクションプランとして列挙することだ。アクションプランに沿って問題の原因分析にまでさかのぼり、修正をするのはさらに始末が悪い。 既にやっていることを列挙するだけであれば、頭に汗をかかなくてもタスクのアウトプットを経営陣に見せられる形で残せる。しかし、これではタスクは成果を生み出さないし、タスクチームで立てた当初の目的も達成できない。 本連載で取り上げてきた項目に沿ってタスクチームを運営していれば、このようなことは起こらない。だが、原因