Web 2.0といえば、ブログにしてもSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)にしても、コンシューマ向けのサービスだと考えられがちである。しかしむしろ企業内において有効だ--。米フォレスター・リサーチでWeb 2.0など「ソーシャル・コンピューティング」のリサーチを担当しているプリンシパル・アナリストのシャーリーン・リー氏が本誌記者のインタビューに応じ、こう語った。 --いわゆるWeb 2.0と呼ばれる現象は、米国の企業にどのような影響を与えているか。 一般にWeb 2.0はコンシューマのツールだと考えられがちだが、ブログは優れたナレッジ・マネジメント・システムとして使える。実際私も社内向けのブログを開設しているが、ファイアウォールの内側だけでも非常に多くのユーザーが見ている。例えば米マクドナルドは、社長が従業員向けのブログを運営している。旅行やレストランのデザイン、健康な食にむけての