国立国会図書館が「近代デジタルライブラリー」でインターネットに無料公開していた著作権の切れた書籍が、当分の間、館内での閲覧だけに制限されることになった。 ネット公開について出版社側から抗議があり、国会図書館が検討会議をした結果、「出版事業の維持に直接の影響を与える可能性を現時点では否定できない」として、当面インターネットでの提供を停止する。 「紙の本が刊行中のネット公開に納得いかない」 国会図書館は、2014年1月7日、「インターネット提供に対する出版社の申出への対応について」という資料を公開した。それによると、出版社から「近代デジタルライブラリー」での公開停止を求められたのは、『大正新脩大蔵経』(全88巻)と『南伝大蔵経』(全70巻)の2種類で、どちらも「仏教学における基本資料」とされる仏教の経典だ。 編者の高楠順次郎氏は1945年に亡くなり、95年には死後50年が経過したことから、すで
著作権保護期間を著作者の死後50年経過とする現行法から、諸外国並みの70年へと延長することを求める動きについて、日本音楽著作権協会(JASRAC)はかねてから積極的な姿勢を貫いてきた。一方、音楽のネット配信や動画投稿サイトなどの隆盛にともなう国民の「著作権」に対する意識の高まりを背景に、こうした著作権管理団体の動きは「歓迎すべきではないもの」と捉えられ、いつしか対立の構図が生まれてきた。 果たして、著作権保護期間延長は善悪の二元論的に語られるべきものなのか。そして、著作物を享受する立場のユーザーにとってマイナスの側面しか生まないものなのか。改めて理解を深めるべく、JASRAC会長で日本を代表する作曲家として知られる都倉俊一氏に話しを聞いた。 ――著作権保護期間延長について、ネットユーザーを中心に反対の声が広がっています。まず、期間を延長する意義について考えを聞かせてください。 ひとつは「統
インターネット業界は先週、ハリウッドと米議会に対して歴史に残る劇的な勝利を収めた。アメリカ独立戦争でイギリスを破った勝利になぞらえる米メディアもあるほどだ。映画・音楽業界、米商務省など、資金力も政治力も最強の支持者をバックにした法案を、一夜にして骨抜きにしたのだから無理もない。 海外でコピーされた娯楽作品や医薬品がネットを介して米国内で視聴・販売されるのを防ぐ目的で、下院と上院がそれぞれ審議してきたのが「オンライン海賊行為防止法(SOPA)」と「IP保護法(PIPA)」。現行法では海外サイトのコンテンツを取り締まれないため、それを表示する米国内のサイトを規制する法案だ。「言論の自由が制限される」として昨秋からネット業界が反対していた。 18日にウィキペディアが英語版サービスの24時間停止に踏み切り、グーグルやフェースブックなどの大手も反対を呼び掛けるに至って、ネット上は前日まで一般人は誰も
数週間前からTwitterを使い始めたNews Corp.会長Rupert Murdoch氏が米国時間1月14日夜、Barrack Obama米大統領とGoogleを矢継ぎ早に非難した。 同氏は、ホワイトハウスを「シリコンバレーの雇用主たち」に雇われているとして批判。また、Googleが著作権を侵害したコンテンツに広告を販売して利益を得ていると主張し、Googleを「著作権侵害のリーダー」と呼んだ。 これを受けGoogleは15日午後、米CNETに対する電子メールで、Murdoch氏の発言に回答した。 Googleの広報担当者は、「これは単にナンセンスだ。われわれは2011年、著作権を侵害している500万のウェブページを検索結果から削除し、悪質な広告と戦うために6000万ドル以上を費やした。われわれは毎日、著作権侵害や詐欺行為と戦っている」と述べた。 Murdoch氏の米大統領とGoogl
By woodleywonderworks アメリカの映画やテレビドラマのシーンでは頻繁にパーティーのシーンなどがあるため、誕生日パーティーであれば「ハッピーバースデートゥーユー」と歌うシーンもあってしかるべきはずなのになぜかそういうシーンが言われてみればあまり見覚えがない、というか非常に少ないわけですが、なぜなのでしょうか? その理由は以下から。 Ever wonder why no one sings the real “Happy Birthday” song on television? - Your Mind Blown Happy Birthday to You - Wikipedia, the free encyclopedia 理由は簡単で、「ハッピーバースデートゥーユー」の歌詞には著作権があるため。 もともとこの歌の曲部分は1893年にPatty Hillとildred
これまで著作権法は、主にデジタルコンテンツ配信の面でブレーキになることが多く、それに対応する策が数々講じられてきた。しかしながら現状は、ネット権構想にしてもフェアユース導入にしても、いまひとつ具体的な成果や仕組みの転換にはさしかかっていない。 先日発表されたApple「iPad」をきっかけに、日本でも電子出版に対する機運が高まってくると思いきや、出版、特に雑誌、新聞業界の反応は冷ややかで、熱狂で迎えるとはほど遠い状況である。やはり既存インフラである紙の製本・出版・販売といったものへの影響を懸念しているのか、電子出版特有の値頃感とスピード感を出すまでにはなかなか至らないようである。 次いで筆者がもうひとつ懸念しているのは、著作権法による技術振興へのブレーキだ。今年1月に行なわれたInternational CES 2010では、東芝が米国向けCELL TV(日本名 CELL REGZA)に、
「メーカーの主張は子どものわがままと同じレベルだ」――「Culture First」を掲げる権利者側の91団体は11月10日、私的録画補償金管理協会(SARVH)が同日、東芝に対して補償金支払いを求める訴訟を起こしたのを受けて会見した。提訴は「当然」とした上で、「補償金の原点に立ち返って議論を再開すべき」と主張している。 日本音楽著作権協会(JASRAC)常務理事の菅原端夫さん、実演家著作権隣接センター(CPRA)運営委員の椎名和夫さん、日本映画製作者連盟事務局長の華頂尚隆さん 補償金をめぐっては、文化庁傘下の私的録音録画小委員会などで議論が行われてきたが、メーカー側と権利者側の意見は対立し、すれ違ってきた。今回問題となっているデジタル放送専用DVDレコーダーに関しても、メーカー側は「課金対象か明確になっていない」、権利者側は「明らかに対象」と解釈。意見が対立している。 SARVHは、メー
携帯電話の着メロを人前で鳴らすと著作権侵害になる――権利者団体のこのような主張を、米市民権団体の電子フロンティア財団(EFF)が批判している。 米作曲家・作家・出版社協会(ASCAP)は先に連邦裁判所に対し、公の場で着メロを鳴らす行為は興行に当たるとし、携帯電話利用者は着メロを鳴らすたびに著作権法に違反していると申し立てた。モバイルサービス事業者は着メロの販売権を得るために著作権者にロイヤルティーを払っているが、ASCAPは、着メロの「演奏権」に関してさらにロイヤルティーを払うよう求めている。支払わなければ、携帯電話利用者による著作権侵害に荷担することになるとASCAPは話している。 EFFはこの主張を「偽の著作権クレーム」と批判、「直接および間接の商業的利益を目的としない」興行には著作権法は適用されないと指摘し、着メロはそのケースに当てはまると述べている。「おかしな主張だ。着メロを購入し
朝日新聞社のYouTube公式チャンネルです。日本全国の記者、世界各国の特派員から届いた最新の動画を紹介。ニュース、エンタメ、各地の自然に加え、水中映像やドローン映像などもあります。ショートドキュメンタリー「AScene」「Last Day」や、ビジュアルを駆使した連載シリーズ「プレミアムA」のテーマ動画もご覧頂...
Last month, EFF got an email from software developer Duane Fields of Exact Magic, asking if he could use our logo on an iPhone application that exclusively displays content from EFF's RSS feed. Sounded like a great idea to us, as long as it was clear that the app wasn't an EFF-sponsored product. But this morning Apple rejected the app. Why? Because it claims EFF's content runs afoul of the iTune's
【法的手段】“地デジカ” の無断美少女イラストに「断固として許さない」と民放連 1 名前:菅井きん 命がけの喫煙φ ★:2009/04/28(火) 18:03:23 ID:???0 地上デジタル放送を広めるために登場したキュートなイメージキャラクター・地デジカ。“地デジ化” を目指すために鹿をモチーフにして作られたキャラクターで、フジテレビ社員がアイデアを出し、著作権は日本民間放送連盟が持っている。しかし、登場して間もないキャラクターであるにもかかわらず、二次創作キャラクターが登場し、問題となっている。 二次創作キャラクター化された地デジカは、美少女や萌え系のイラストになっているものが多く、なかには卑猥なイラストも存在している。このことに対して日本民間放送連盟は「許されるものではない。断固、厳しく対応する」と 当編集部の取材にコメントした。 「地デジカは日本の地デジ化を推進
ストーリー by reo 2009年04月17日 10時00分 委員会は発展的かつ建設的な解決を生み出す場所ではないということ 部門より 文化庁は、文化審議会著作権分科会基本問題小委員会を開催することを既に決定していたが、今回その委員のメンバーと日程が発表された。第一回は 4 月 20 日。 この小委員会は、昨年度まで開催されていた「私的録音録画小委員会」「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」を廃止し、それらで議論が収束しなかった問題について「大所高所から議論を行う」 (「『日本版フェアユース規定』文化庁でも議論開始 - まずは慎重論から」) 事などが目的とされている。 だが、今回発表された委員の構成からは、これまで著作権延長に反対もしくは慎重な意見を提示していた委員が軒並み外れており、その人選に対し深刻な疑問が投げかけられている。昨年度までの 2 つの小委員会の委員を務めていた津
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欧州連合(EU)の欧州委員会は7月16日、音楽録音物に対する著作権保護の期間を95年に延長する案を採用した。 これまで、録音物に対する著作権保護期間は録音から50年間とされていた。期間延長がなければ、例えばミュージシャンが70代になったときに、20代のときに録音した作品の著作権保護が切れて著作権料を得られなくなる。クリフ・リチャードやポール・マッカートニーなどの初期のヒット曲は著作権消滅が近づいていたが、今回の決定で保護期間が延びることになる。 国際レコード連盟(IFPI)は、欧州委員会の決定により、欧州の録音物の著作権保護期間が米国と同じ95年間になったことに喜んでいるとコメントしている。
動画コミュニティサービス「ニコニコ動画」において、社団法人日本映像ソフト協会などの会員が持つ著作権を侵害した動画が削除された。権利者団体の要請に基づくもので、MADと呼ばれる二次創作作品も含まれる。 これはニコニコ動画を運営するニワンゴの親会社、ドワンゴが7月2日に明らかにしたもの。 ドワンゴによれば、ニワンゴは、有限責任中間法人日本動画協会(AJA)、社団法人日本映像ソフト協会(JVA)、社団法人日本映画製作者連盟(MPPA)の3団体と、各団体の会員の著作権を侵害している動画への対応について協議してきたという。 3団体に対してニワンゴは、ニコニコ動画内にすでに投稿されている著作権侵害動画について、MAD動画を含めて削除すること、新規に投稿された動画について監視し、MAD動画を含む著作権侵害動画を速やかに削除することを申し入れ、受領されたという。 なお、AJAはアニメーション製作会社を中心
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