「もう1回食べたい名古屋名物は?」。 転勤などで名古屋を離れた人たちにこう尋ねると、かなりの確率で返ってくる答えがこれ。 「味仙(みせん)の台湾ラーメン!」。 味仙は名古屋市内に7店舗(+中部国際空港内に1店舗)ある台湾料理の専門店。台湾ラーメンはこの店の代名詞とも言うべき名物メニューです。ムチャクチャ辛いんですが、これがなぜかクセになり、全国各地にまでファンの輪を広げています。 この台湾ラーメン。名前に反して実は台湾には存在しません。今から40年ほど前、味仙が独自に開発したメイド・イン・名古屋のオリジナル料理なんです。本国の担仔麺(タンツーメン)をベースに辛くアレンジしたのが始まりで、もともとは従業員用のまかない料理だったとか。これを常連さんに出したところ好評で、メニューに加えることに。そして、80年代の激辛ブームを追い風に、一気にブレイクを果たしました。 この人気沸騰をきっかけにして、