ネットでプライバシー侵害とセキュリティについての議論であれば、高木浩光氏のブログが素晴らしい。氏の議論は技術的な解説だけでなく法律的な側面からもいろいろな実例を紹介しており、まあ、総論としては、とても素晴らしいとしかいいようがない。氏の指摘により、ネットサービス側も、先日のはてなブックマークのように仕様変更をせざるを得なくなったケースも多くみられてネット社会に貢献しているサイトである。 少なくとも国内のネットサービス事業者においては氏の活躍により、プライバシー侵害についての意識が高まったことは間違いなく、今後も大いに活躍してもらいたいと思うのだが、やはり世の中の流れの全体としては、ネットのプライバシーなんて事実上なくなっていく可能性が高いなと、この前、Facebookを触っていて思った。 一昨年になるか、ぼくがFacebookのアカウントを取り直したときに気づいたことがある。自分の本名を入
2012年 3月20日、CabinCr3wのメンバーの一人でテキサス州に住む 30才の Higinio O. Ochoa III (aka w0rmer) が FBIに逮捕された*1。Anonymousの逮捕は近年ではあまり珍しくもないが、逮捕に至るまでの経緯がちょっとおもしろいので紹介しよう。 CabinCr3wは Anonymousからうまれた小グループで、OWS (Occupy Wall Street) 運動*2に呼応して 2011年後半から活動を開始し、米金融機関トップの個人情報やデモ参加者にスプレーを吹きかけた警官の個人情報を特定して公開するなどしていた。しかし今回の逮捕の主な容疑は、今年 2月に彼らが行ったアラバマ州やテキサス州の法執行機関のサイトへの不正侵入である*3。 逮捕にあたって FBIエージェントの Scott Jensenが 3月15日に裁判所に提出した文書が公開さ
米連邦捜査局(FBI)は、保護されたコンピュータに無許可のアクセスを行ったとして、テキサス州ガルベストン在住のLinuxシステム管理者Higinio O.Ochoa容疑者(30歳)を逮捕、起訴した。 Sydney Morning Heraldによると、Ochoa容疑者は法執行機関の複数のウェブサイトに侵入したという。 ハッカーというものは、侵入の成功を自慢したいという誘惑に負けてしまう時もある。そしてOchoa容疑者の場合、Twitterアカウントを使い、同容疑者が入手したとされる法執行機関の情報すべてが表示されるサイトへのリンクをツイートしたという。 そのページには、女性が前屈みになって胸の谷間を強調した扇情的な写真も掲載されており、写真下部には「PwNd by w0rmer & CabinCr3w <3 u BiTch's!」(w0rmerとCabinCr3wの物。お前の胸が大好きだぜ
東京メトロの30代の男性駅員が昨年、駅の業務用端末を使って、ストーカーの標的にしていた30代の女性の乗車履歴を引き出し、インターネット上に公開していたことがわかった。女性から被害の申告を受けた東京メトロは昨年3月、駅員を懲戒解雇した。 女性によると、駅員は2009年ごろから、帰宅時に女性の勤務先で待ち伏せるようになった。食事などにしつこく誘われ、夜道で尾行されたこともあった。 女性は、氏名や生年月日を登録する記名式のIC乗車券「PASMO(パスモ)」を使っていた。昨年2月、ネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」で自分の乗車履歴に関する投稿を発見。自宅の最寄り駅など約1カ月間に利用した首都圏の9駅と乗降した日付、利用したバス会社名などが書き込まれていた。 うち1駅はラブホテル街に近いとして、男性と性的関係を持ったのではという事実無根の内容も書かれた。女性の名前はなかったが、事実上個人を特定できる
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