AOLがハフィントンポストを3億1500万ドルで買収するというニュースは、ここ米国のメディア界を驚かせた。 片や、「ユー・ガット・メール」のフレーズとともに、ポータル・プロバイダー全盛期の1990年代後半を華やかに彩ったものの、その後タイム・ワーナーとの「世紀の(企業)結婚と離婚」を経て、マイナ―な存在に落ちてしまったメディアサイト。もう一方は、政財界の著名人を多数著者に持つ“今が旬”のオンラインニュース・ブログサイト。このふたつが、結婚していったいどうなるのか。 AOLは、もともとはダイヤルアップのインターネットサービスプロバイダーとしてスタートして多くの利用者を集め、ポータルサイトとして栄華を極めた。全盛期の2000年にはタイム・ワーナーを1600億ドルで買収。インターネットの新興メディアが、伝統ある巨大メディアを飲み込むというドラマティックな展開に、誰もがネット革命の波の大きさを感じ
