「正直者は得をする」という言葉がある。 素晴らしい言葉だし、事実でもあろう。 「正直」の対義語は「うそつき」だろうが、少なくともうそつきは世渡りの大敵であり、これは是が非でも避けなければならない。極端な例外を除いて、うまく世渡りを続けている人は皆、正直さを大切に思っていると私は確信している。 ただし、「正直」はただ積み重ねれば得をするものではないとも思う。むしろ、無思慮に正直を積み重ねてまずいことになったり、社会的に損をする場面も多いように思う。 では、どう「正直」であるべきか? 私は、正直ってやつはそのままではロクなもんじゃないと思っている。 いわば、「加工」してないと「正直」は食えたものじゃない、という側面もあるように思うのだ。まずは以下をご覧いただきたい。 とある日の生放送中、5分休憩から戻ってモニターに目をやった瞬間、寒気がするほどの罵詈雑言の数々が、殺意を持って画面上から這い出て