通常国会の序盤に行われる衆院予算委員会で、自民党若手の質問者起用は昨年より減っていた――。 首相出席の審議が一区切りとなった6日に集計したところ、こんな「実績」が浮かび上がった。与党は若手の質問機会を増やすことを質問時間配分見直しの理由のひとつに挙げていたが、実際はそうなっていなかった格好だ。 通常国会の序盤では例年、補正予算案と新年度予算案に関して衆院予算委が開かれ、首相が出席する。この質疑の期間は昨年も今年も同じ計5日間で、自民の質問議員は昨年は9人、今年は与党の質問時間が増えたため11人だった。このうち、当選3回以下は4人から3人に減少。人数が増えた分は中堅・ベテランに多く回った。 若手議員の質問をめぐっては、自民の当選2、3回の議員が昨年10月、森山裕・国会対策委員長に配分見直しを要求。代表者の石崎徹氏(当選3回)は「若手議員の中でも、もっと国会で質問時間がほしいとの思いが強い」と