大ヒット映画「おくりびと」を手がけた映画企画会社「セディックインターナショナル」(東京都渋谷区)が、海外の興行収入を簿外口座に入金させて申告しなかったなどとして、東京国税局から2012年8月期までの5年間に約10億円の所得隠しを指摘されたことが、関係者への取材でわかった。 重加算税を含む法人税の追徴税額は約4億円。同社は修正申告し、すでに納付も済ませたという。 セディック社は、「おくりびと」(08年公開)のほか、SFアニメ・宇宙戦艦ヤマトの実写版「SPACE BATTLESHIP ヤマト」(10年公開)、名作時代劇のリメイク「十三人の刺客」(同)などを企画。映画配給会社やテレビ局など出資企業でつくる「製作委員会」の中心メンバーとして、作品を企画し、俳優の出演交渉などを担当した。 関係者や同社の話によると、「おくりびと」は09年2月に米アカデミー賞・外国語映画賞を受賞し、国内で約60億円の興