米マクドナルドが22日発表した2015年1~3月期決算は、世界全体の純利益が前年同期比33%減の8億1150万ドル(約970億円)、売上高は11%減の59億5890万ドル(約7150億円)と、減収減益だった。期限切れ鶏肉問題が起きた日本に加え、米国や欧州でも顧客離れが止まっていない。 世界の既存店売上高は2・3%減。地域別では、日本を含む「アジア太平洋中東アフリカ地域」は8・3%減と大幅な落ち込みで、鶏肉問題が発覚してから低迷が続いている。新興ファストフードチェーン店に顧客を奪われている米国では2・6%減。欧州でも0・6%減となり、販売不振は世界中に拡大している。 同社をめぐっては、3月1日に最高経営責任者(CEO)だったドン・トンプソン氏が販売低迷を受けて事実上の引責辞任をした。新しいCEOのスティーブ・イースターブルック氏が経営再建を進めている。(ニューヨーク=畑中徹)