初登板の中里「吐きそう」な緊張も1回0封 移籍後、1軍初マウンドの中里(右)(左は阿部) ◆横浜7―5巨人(17日・横浜) 足の震えが止まらなかった。移籍後初登板だった中里は、極限まで緊張していた。「ブルペンで『いくぞ』と言われたとき、吐きそうになるくらいでした。人生で一番緊張しました」。極限状態の中、140キロ台の直球とカットを駆使して1回を1安打無失点。ガチガチの中でも結果を出した。 2000年にドラフト1位で中日に入団したが、けがなどで苦しんで結果を残せず、昨オフ、戦力外通告を受けた。「今年は2軍にいたときから1試合1試合が勝負だと思って投げていました」。ファームでも高いモチベーションを維持し続け、ようやくチャンスを手にした。「きょうは結果オーライ。内容はまだまだだと思うので、本当にナイスピッチングと言ってもらえるように頑張りたいです」。プロ10年目の苦労人は、マウンドに立っただけで