首都圏を中心に学習塾を展開する「リソー教育」が、退会した受講生が前払いしていた受講料を売り上げに計上するなどして、売り上げを水増ししていた疑いがあることが関係者への取材で分かりました。 証券取引等監視委員会は、水増しはグループ全体で数十億円に上る疑いがあるとみて調査を進めています。 売り上げの水増しが疑われているのは東証1部上場で、「TOMAS」の名前で学習塾を展開する東京・豊島区の「リソー教育」です。 関係者によりますと、リソー教育は受講生が退会した際に前払いの受講料を返すことになっていたのに返還せず、返還を求められなかったとして売り上げに計上していたということです。 また、家庭教師を派遣する子会社では、サービスで金額を割り引いたり無料で行ったりした授業について正規の指導料を受け取ったようにしていたということです。 こうした不正は、現場の責任者が売り上げの目標を達成しようと行っていたとみ