1組のキーボード,ビデオ・ディスプレイ,マウスで複数のパソコンやサーバーを操作する装置がKVMスイッチである。小型のパソコン切り替え機としてなじみのある装置だが,今では離れた拠点にあるサーバーのリモート管理やシン・クライアントを実現する新しい機器としても活用されている。今回はKVMスイッチのしくみから利用方法までを探る。(高橋 健太郎=日経NETWORK) 一人のユーザーが複数のパソコンを利用する場合,キーボードやマウス,ディスプレイは1組あればよい。むしろ1組だけの方が場所を取らないし,コストの節約にもなる。こうしたときに活躍するのが「KVMスイッチ」である。 「KVM」とは,キーボード(K),ビデオ・ディスプレイ(V),マウス(M)の頭文字から作った言葉で,それら1組から複数のコンピュータを切り替えて操作するための装置ということになる。 まずは,具体的なイメージをつかむために,「パソコ