三軒目にして、今宵のいちばん大切な目的地は、ここ。どういうわけか、これまで紹介していなかったが、湯島の名店。千代田線の湯島駅から上野広小路に向かって通りの右側をしばらく歩き、二本目の路地を右に曲がったところにある。もう一軒、路地を奥まで進んで左に曲がったところに「七福神岩手屋」があり、こちらの方がやや広いのだが、今日行ったのは本店の方。以前はよく来たのだが、今日は三年ぶりくらいだろうか。提灯に「奥様公認酒蔵」とあるのが目印だ。 七席ほどのL字型カウンターと、小さなテーブルがいくつかあるだけの小さな店だが、落ち着いて飲める雰囲気がすばらしい。老舗で大きな改装もしていないようだが、なぜか明るい印象があるのは、白木の壁のせいだろうか。酒は岩手、陸前高田の酔仙で、本醸造から大吟醸、生酒、そして米焼酎までが揃う。肴はほや、ばくらい、まつもなど三陸の珍味が売り物だが、他のラインナップも煮奴、こごみごま
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