水戸市内の飲食店で、客がクレジットカードで飲食代金を支払う際に、店がカード会社との契約に基づいてカード会社に支払う加盟店手数料分を代金に上乗せして請求する不正が横行している。カード会社の業界団体は「利用者が不正に気付いていない場合もある。精算金額が後で変更されるなど、おかしいと思ったらカード会社に連絡を」と注意を呼び掛けている。【酒井雅浩】 客がクレジットカードで精算できるようにするためには、店がカード会社と加盟店契約を結び、加盟店手数料を支払う必要がある。カード会社は、客が店で精算した金額を、手数料を差し引いて店に支払う。手数料は利用額の1〜10%程度で、利用実績や業種によって異なる。カード会社と店との取り決めでは「利用者への手数料上乗せ」を禁止するのが一般的で、悪質な場合は契約を解除されることもある。