Objective-Cは、Cに「オブジェクト指向」の機能を追加したもの、と説明しました。では、オブジェクト指向とはどういうものでしょうか。 オブジェクト指向は、「オブジェクト」としてプログラムを扱うための仕組みのことです。オブジェクトというのは、前回触れたように「さまざまな機能やデータをひとかたまりにして扱える何か」でした。 では、Objective-Cは、このオブジェクトをどのようにして利用するのでしょうか。それは「クラス」と呼ばれるものとして作成をして利用するのです。 クラスというのは、構造体を更に強力にしたようなものです。構造体では、中にさまざまな値を保管することができました。はじめに構造体の定義を用意しておけば、必要に応じていくつでも構造体を作り変数に設定して利用できました。 この構造体に、更に「関数」を保管できるように下のが「クラス」です。つまり、クラスは「データと処理をひとまと