印刷業界トップとして揺るぎない実績を持つ大日本印刷では、再生医療をはじめとしたライフサイエンス事業にも力を入れている。印刷と再生医療は全くの異分野だが、意外にも共通点が多い。 再生医療をもっと身近に人工的に培養した細胞を使い、病気や事故などで傷ついた組織や細胞を治療する“再生医療”。2013年4月に再生医療推進法が成立し、国と民間による再生医療の推進に拍車がかかる。しかし、国内では皮膚、軟骨(患者自身の細胞を培養して作った皮膚、軟骨を移植)などごく一部の技術が実用化されているにすぎず、より多くの人が再生医療を受けられるための技術革新が求められている。 大日本印刷ライフサイエンス研究所の清水雄二所長(左)と第1研究室の土屋勝則室長(右) 大日本印刷は、これまでに培ってきた様々な印刷技術を応用して、大量の細胞を培養する技術の確立を目指している。“量産”が可能になれば、より安価で再生医療を提供で