こんにちは。 JSOCのシニアセキュリティアナリストの品川です。 昨年末にJuniper社のFirewall製品における脆弱性について本ブログに書かせていただきましたが、今回もFirewall製品の脆弱性について検証を行いましたので、少しでも現在対応中の方などのお役に立てばと思い、書かせていただきます。 参考)昨年の記事 今回は、Cisco社のFirewall製品であるCisco ASAのSNMP機能における任意のコードが実行可能な脆弱性(CVE-2016-6366)についてです。本脆弱性は、Shadow Brokersと称するグループが、ハッカー集団「Equation Group」から得た情報の一部として公開したとされる、ファイルやツール群が攻撃対象とする脆弱性の一つであり、EXTRABACONと名称が付けられているようです。 Cisco社の公式発表によれば、影響範囲は全てのCisco