2015年も1月がもう終わろうとしている。にもかかわらず、過ぎ去った2014年のロシアを巡る諸々の情報は眼前に山と残り、いまだにその消化不良に悩まされ続けている。それと言うのも、ロシアの問題が世界経済や国際政治がこれからどうなるか、にまで果てしなく広がってしまったからだ。 多くの識者によるロシアと世界の2015年の見通し開陳が、これまでの年に比べるとやや遅れて出てきている(ように見える)のもそれが理由に違いあるまい――などと勝手に決め込み、己が力量を慰めるばかり。 思い起こせば、ことの発端は昨年2月のウクライナでの「革命」に連なる騒ぎだった。 それからロシアによるクリミアの併合、西側諸国の対ロ経済制裁発動、これに対するロシアの逆制裁、ウクライナ東部での独立派と政府軍の戦闘、それにロシアが軍事力で干渉した、いや、していない、の応酬、何の関係もない他国の旅客機の撃墜という無茶苦茶と誰がその下手