ニューカッスル今季最大のサプライズ、ハテム・ベンアルファ。昨年までの波のあるパフォーマンスから一転、ハイレベルなプレーを見せ続けている。 プレミアリーグの2011-2012シーズンも残り数試合のみ。欧州への切符を懸けた接戦の中で、ひときわ異彩を放っているのが、「持たざる者」のニューカッスルだ。 イングランド北東部の街で、プレミア唯一の地元クラブとして強固なファンベースを持つニューカッスルだが、その経営規模は“ビッグ4”と呼ばれるマンチェスターU、チェルシー、アーセナル、リバプールに、さらにマンチェスターCとトッテナムを加えた“ビッグ6”の足下にも及ばない。 会計・監査法人大手のデロイト社による『クラブ長者番付』によれば、ニューカッスルの昨季売上は約9800万ユーロ(約105億円)。今季のリーグ優勝を争うマンチェスターの両雄や、残るCL出場2枠を争うロンドンの3強の数字には一桁足らないのだ。