保育園に入れない待機児童が急増している首都圏で、今年4月に子どもの預け先が見つからなかった母親の56%が、仕事や再就職を断念していたことが、ベネッセ次世代育成研究所(東京都)の調べで分かった。 厚生労働省によると、4月1日現在の待機児童数は全国で2万5384人。このうち、東京、千葉、神奈川、埼玉の1都3県だけで1万3986人と、過半数を占める。 調査は9月にインターネットで実施。1都3県に住み、今年4月に認可保育園に入園を申請した母親720人から回答を得た。 4月に認可保育園や、自治体から運営費の助成を受けている認可外の保育園やベビーシッターなど預け先が見つかった人は計6割。残り4割は預け先が見つからなかった。 認可保育園への入園割合が最も低かったのは2歳児枠で、申請した家庭の39%しか入れなかった。次いで1歳児枠(44%)、0歳児枠(47%)だった。 入園できなかった母親の56