景気の低迷からサーバの出荷台数/金額が減少を続ける中、SANやNASなどのネットワーク・ストレージ市場は堅調な成長を続けている。調査会社のIDCのレポートでも、2002年第4四半期の世界市場におけるSANの成長率は対前期比14%、NASは同4%と堅調である(IDCの「2002年第4四半期のストレージに関する調査結果」)。このようにネットワーク・ストレージが成長する背景には、サーバの利用形態の変化が挙げられる。 これまでサーバのストレージ(ハードディスクやバックアップ装置)というと、ハードディスク(RAIDシステム)をサーバ本体に内蔵するか、もしくは外部ディスク・ユニットをSCSIインターフェイスで直結する(Direct Attached Storage:DAS)のが一般的であった。ところが、オープン・システムやサーバの多階層モデルの普及とともに、複雑化する管理を容易にしたいなどの理由から、