過去1年間に刊行された日本の小説の中から書店員が投票で選ぶ、本屋大賞(正式名称、全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本 本屋大賞)のノミネート10作品が発表された。ノミネート作品は以下の通り ① 『アイネクライネナハトムジーク』(伊坂幸太郎/幻冬舎) ここにヒーローはいない。さあ、君の出番だ。奥さんに愛想を尽かされたサラリーマン、他力本願で恋をしようとする青年、元いじめっこへの復讐を企てるOL…。情けないけど、愛おしい。そんな登場人物たちが作り出す、数々のサプライズ。 ② 『怒り』(吉田修一/中央公論新社) 殺人事件から1年後の夏。房総の漁港で暮らす洋平・愛子親子の前に田代が現われ、大手企業に勤めるゲイの優馬は新宿のサウナで直人と出会い、母と沖縄の離島へ引っ越した女子高生・泉は田中と知り合う。それぞれに前歴不詳の3人の男…。惨殺現場に残された「怒」の血文字。整形をして逃亡を続ける犯人・