高所恐怖症と告げていたのに、修学旅行先の東京で東京タワーに上らされたため「不安障害」になったとして、大分県立臼杵養護学校(現臼杵支援学校)高等部に在籍していた男性(20)が県を相手取り、約330万円の損害賠償を求めた訴訟は、県が35万円を支払うことで和解が成立する見通しになった。 県は28日、和解のための議案を県議会に提案した。 訴状によると、男性は2007年10月の修学旅行で、エレベーターで東京タワーの展望台に上ってパニック状態になった。この体験が原因で高所を連想させる物を見ただけで不安を訴える「不安障害」になったと診断された。旅行前には両親が、東京タワーに上らせないよう教諭に伝えていた。