今回は日本企業が騙されたロックフェラー買収の罠について書いています。 皆さんは昭和の日本を覚えているでしょうか? 1960年、池田首相の所得倍増計画。 1964年、東京オリンピック。 1970年、大阪万博。 焼け野原が嘘だったように奇跡的に蘇った日本は、働けば働くほど給料が上がり欲しいものが手に入る。 トヨタ、ホンダ、ソニー…、世界が羨むような技術力が注目を浴びる。 急速な復興を遂げて世界を驚かせるばかりか、世界中の憧れの的になっていきました。 そして、世界のお手本にすらなった日本が目を向けたのは、世界を代表する金融とビジネスの街、ニューヨーク。 その一等地にあるマンハッタンの高層ビルを一つ、また一つと買収し始めました。 さらに、誰もが憧れるリゾート、ハワイのワイキキにある有名ホテルの4分の3をも買い占め、まるで敗戦の汚名を晴らすかのように世界を席巻…。 そして、1989年10月…。 つい