日頃のくらしの中で口に出すことも少なくない「ことわざ」をカーライフに役立ててみようというのがこの企画。なかには現代のコンプラ的にアウトなものもあるが、「はるか昔に作られた言葉」ということでご容赦願いたい。ここでは「あ行」のカーライフことわざを取り上げる。
※本稿は2024年12月のものです
文:伊達軍曹/写真:マツダ、スズキ、日産、トヨタ ほか
初出:『ベストカー』2025年1月10日号
■余り茶に福あり(あまりちゃにふくあり)→マツダ CX-5、スズキ スイフトスポーツ、ルノー メガーヌR.S.
人が残したものに、かえって思いがけない利益があるという喩え。例えばマツダのCX-5は「モデル末期の売れ残り」にしか見えないかもしれないが、実際には後継モデル以上に満足できるかもしれない、熟成の進んだ逸品である。
そしてこれと類似することはスズキのスイフトスポーツにも当てはまり、生産終了となったルノー メガーヌR.S.の在庫車にも、若干だが当てはまる。
【画像ギャラリー】あり余る教養が滲み出るベストカー特別講座!! カーライフに役立つ「ことわざ」事典【あ行】編(24枚)画像ギャラリー■猪も七代目には豕になる(いのししも しちだいめには いのこになる)→日産 GT-R
決して悪い意味でのことわざではなく、「一見変わらないように見えても、長い年月の間には成長・変化する」という意味。
日産 GT-R最初期モデルと現在のモデルとの間に外観の変化は小さいが、乗り味は別モノと言える状態にまで進化している。何事も外観だけを見てああだこうだと批判するのはナンセンスだ。
【画像ギャラリー】あり余る教養が滲み出るベストカー特別講座!! カーライフに役立つ「ことわざ」事典【あ行】編(24枚)画像ギャラリー■夷を以て夷を制す(いをもって いをせいす)→国産ハイブリッド車全般
自国の武力を使わず、外国同士が敵対関係となるよう工作して勢力を抑え、自国の利益と安全を図ること。
BEVに全振りしなかった国産車メーカー各社は、もちろん「外国同士が敵対関係になるよう工作」したわけではないが、結果として「夷を以て夷を制す」状態になりつつある。今後もマルチパスウェイ戦略を貫くべきだろう。
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