10月21日、
自閉症の画家・石村嘉成さんとお父様の講演会
【石村嘉成のキセキ~発達障がいの我が子と歩んで】
を聞きに、横浜まで行って来ました
とても実りある講演会で、非常に勉強になりました。
お父様の石村和徳さんが、御家庭での療育の様子をお話しくださり、
その後で、嘉成さんの版画実演(ライブドローイング)がありました。
講演の内容をメモしましたので、箇条書きにて御紹介致します。
河村淳子先生(医師・トモニ療育センター)の療育方の素晴らしさ
河村先生の療育に出会ったからこそ、今の嘉成さんがいる
脳の障害は容易なものではなく、障がい児は育てにくく歪みやすい
障害児の育児と教育には
【適切さ】【一貫性】【継続的】の全てが必要
分かりづらい子に学ばせるには、常に多くの工夫がいる
母親には【知識ある愛】が必要
【無知なる愛】が1番いけない
厳しくしても、子ども達は、それが深い愛であることが分かっている
石村家・御家庭での教育方針
社会に受け入れられる子に育てたい
みんなに可愛がられる子にしたい
何故なら、親亡き後のことは、他人に委ねないとならないから
感謝出来る子にしたい
この子にしかない魅力を持った人間に育ってほしい。
早期療育の勧め
親が子どもに対して違和感を感じた時が大事
医療機関等の「小さいので様子を見ましょう」で安心してはいけない
「様子を見ましょう」は悪魔のささやき
療育を先延ばしにしてはいけない
2歳児にとっての1日は、60歳の30日分に相当する
療育は、早ければ早いほど効果が出る
幼児の療育の基本
嫌がっても泣いても座らせる
叩かない 叱らない 怒鳴らない
しかし譲らないで教える
自閉症児の機嫌をとって教えてはならない
常にこちら側(教師や親)がリードする
したくない事でも やる我慢
やりたい事でも しない我慢
嘉成さんが10歳の時にお亡くなりになられたお母様の手記より
子どもにいろんな経験を積ませる中で、親も子も学び、
突破すると自由になれることを私達は知った。
母と子が真剣に向かい合うことによって、
子どもはより母親を信頼し、
母親も子どもがますます可愛く思えてくる。
嘉成には、健常児の何倍も適切に、真剣に関わっていかなければならない。
しかし、親子共に努力したが故に、得られる喜びや感動も何倍もである。
最後に行った版画実演(ライブドローイング)も、とても盛り上がりました。
実際にお会いした石村嘉成さんは、とても素敵な青年で、
澄んだ瞳が印象的な、なかなかのイケメンさんでした。
握手をして頂いたのですが、骨太のガッチリとした手で、
この手で沢山の絵を描き、版画を彫ってきたのだなぁ、と感動しました。
益々の御活躍が、本当に楽しみです
お願いです
習い事をさせる事に対して
躊躇している多くのお母様達に
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もう40年以上前になりますが、母の知り合いに二人のお子さんが二人共自閉症と診断されたご夫妻がいらっしゃいました。そのうち、東京のほうに良い学校が見つかったからと一家で引っ越して行かれましたが、その学校の教育方針が、社会に受け入れられるように育てる。皆に可愛がられるように育てる。親はいつまでも生きていられないのだから、、と聞いて確かにそうだなあと感心した記憶があります。
学校の名前も学校創設者の氏名も忘れてしまいましたが、そのお医者さまに近しいかただったのかしら?
「本当に良い学校で子供たちものびのびして、ぐんぐん成長して来ている」と何年かは喜んでおられたのですが、そのうち創設者が亡くなると「すっかり営利主義になってしまって」と暗い顔で嘆かれて、いつしかご夫妻とも疎遠になってしまいました。あの学校は今はどうなっているのか、二人のお子さんは無事に社会に出て行かれたのか、母は疎遠になるままにせずに連絡を取っていたほうが良かったのか、、複雑な気持ちになりました。
良い指導者に巡り合うのもご縁ですね。
コメントをありがとうございます。
>その学校の教育方針が、
社会に受け入れられるように育てる。
皆に可愛がられるように育てる。
親はいつまでも生きていられないのだから、、
療育の究極の目的は、この言葉に集約されていると思います。
その2人のお子さんも、今はもう40代後半でしょうか。
社会に出て、幸せな人生を送られていますように。
そうなんですよね。
子どもの能力が伸びるか伸びないかは、良い指導を受けられるか否か、にかかっていると思います。
勿論、本人の努力や御家族の協力も大事ですが。
その事を肝に銘じて指導しなければ!と思う日々です。
不特定多数のかたが見るブログに不適切なことを書いてしまったかな、と心配しましたが承認してくださりありがとうございます。
以下に書くことは書こうか書くまいか迷いました。
ららみ先生に読んで頂きたいので書きますが、不適切と思われたら、不承認でもかまいません。
40年ほど前は、自閉症の原因は母親の愛情不足だと専門家は解説し、TVでも「赤ちゃんの時に母親が目を見て話しかける時間が少ないと自閉症になる」を前提に番組作りをしていました。
その二人のお子さんのお母さんも「ちゃんと母乳もあげたし、話しかけもしたと医者に言ったら、それでも足りなかったから自閉症になったのですよ!と言われた」と泣いておられました。
ただでさえ子供の発育に悩んでいるのに、母親の愛情が足りないのが原因と世間から責められて、自閉症のお子さんのお母さんには辛い時代だったと思います。
母は「あなたがどのように育てて来たかよく知っている、愛情不足や目を見て話しかけ無かったのが原因とは思えない」と慰めたり励ましたりしていました。
その後、自閉症は先天的な病氣であるということがわかり、母親が愛情不足だと世間から責められることは無くなったのですが原因が分かっても自閉症の子供たちを取り巻く環境はそれほど変わらない。
我が子が自閉症であることも療育も受け入れられない親もいるのですよね。「様子を見ましょう」と言っている側に「なぜハッキリと言わないのか」と尋ねたことがあるのですが、「現実に絶えられなくて壊れてしまう親もいるのですよ」というお返事でした。
それも療育の成果が社会に広まれば、変わって来るのではないかと思うのですが…
40年前は母親を責めることしか知らなかった社会に療育という言葉が広まったのは、つい最近ですものね。
まだまだです。
自閉症児といえば絵を描いている印象しか無かったのですが、ららみ先生のブログでピアノを弾く子供たちを知り目から鱗でした。ららみ先生は本当に良い取り組みをされていますね。
生徒さんたちの成長を楽しみに読ませて頂いています。
気が付くのが遅く、申し訳ありませんでした。
>40年ほど前は、自閉症の原因は母親の愛情不足だと専門家は解説し
そうなんですよね。
長い間そのように思われていたように思います。
なので今でも、診断を受けた時に、御自身を責めてしまわれるお母様は少なからずいるようです。
>我が子が自閉症であることも療育も受け入れられない親もいるのですよね。
そうなんです。
生徒さんの弟さんですが、医師に療育を勧められても、
お母様御自身が「まだ3歳だから様子を見ようと思います。」と言っていました。
「プレ幼稚園だと思って気楽に通われたらいかがでしょうか。」とお勧めしたら、通う決心が出来たようです。
その子は、療育と同時にピアノも始めたのですが、最初は鉛筆の持ち方から指導しました。
(10月8日の記事に書いた子です)
今は、絵も字も上手に書けるし、普通学級で頑張っています。
>ららみ先生は本当に良い取り組みをされていますね。
如意さんに褒めて頂き光栄です。ありがとうございます!
この子達に出会った御陰で、感動の多い毎日を送らせて頂いております。
御陰様で感謝の日々です。