静岡の池田二三高さんから、写真付きのメールをいただいたので、了解を得て紹介します。ささくれだつ心にしみる一服の清涼剤のようです。
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毎年太平洋岸にある我が町にはアサギマダラという蝶が姿を現します。
夏は1000m以上の高山で過ごすこの蝶は、かつて高山で蛹で越冬するものと思われていました。秋に限って平野部で見られるのは、高山で生き残っていた個体が寒さから逃れるため下りてきたもので、やがて死んでしまうと思われていました。
25年ほど前に、この平野部で見られる蝶は沖縄方面へ長距離移動する途中であることがわかりました。静岡県の南アルプスや富士山などの高山帯で発生した成虫は愛知県渥美半島の先端伊良湖岬を経由して沖縄方面に渡ることが証明されています。冨士山→伊良湖岬→沖縄は45°で一直線に載ります。この蝶には鱗粉がほとんどないので、翅の白い部分に油性マジックで電話番号などを記載すれば採った方が連絡してくれます。鷲鷹類のサシバの渡りコースと一致しています。
静岡県の平野部では10月にはいると一気に増え、今日当たりが最盛。今月一杯見られます。1.000km以上を移動するこの蝶のスタミナにも感激ものですが、この渡り現象は渡り鳥と同じで不可思議の一言です。
アサギマダラはヒヨドリバナ、サワヒヨドリの花蜜が大好きです。これらは平野には少ないのでフジバカマを植えておくと良く集まってきます。
なお、アサギは‘浅黄’のほかに‘淡い青色’の意味があり、アサギは白く見える部分はよく見ると淡い青色をしています。
写真は、我が家の近くのフジバカマに飛来した沖縄へ向かう個体です。
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毎年太平洋岸にある我が町にはアサギマダラという蝶が姿を現します。
夏は1000m以上の高山で過ごすこの蝶は、かつて高山で蛹で越冬するものと思われていました。秋に限って平野部で見られるのは、高山で生き残っていた個体が寒さから逃れるため下りてきたもので、やがて死んでしまうと思われていました。
25年ほど前に、この平野部で見られる蝶は沖縄方面へ長距離移動する途中であることがわかりました。静岡県の南アルプスや富士山などの高山帯で発生した成虫は愛知県渥美半島の先端伊良湖岬を経由して沖縄方面に渡ることが証明されています。冨士山→伊良湖岬→沖縄は45°で一直線に載ります。この蝶には鱗粉がほとんどないので、翅の白い部分に油性マジックで電話番号などを記載すれば採った方が連絡してくれます。鷲鷹類のサシバの渡りコースと一致しています。
静岡県の平野部では10月にはいると一気に増え、今日当たりが最盛。今月一杯見られます。1.000km以上を移動するこの蝶のスタミナにも感激ものですが、この渡り現象は渡り鳥と同じで不可思議の一言です。
アサギマダラはヒヨドリバナ、サワヒヨドリの花蜜が大好きです。これらは平野には少ないのでフジバカマを植えておくと良く集まってきます。
なお、アサギは‘浅黄’のほかに‘淡い青色’の意味があり、アサギは白く見える部分はよく見ると淡い青色をしています。
写真は、我が家の近くのフジバカマに飛来した沖縄へ向かう個体です。
今までもWakilabには足を運んでいたのですが、今回、ブログができたということを知人から聞いて、ここにやってきました。
普段は、このサイトの、日本のマスコミが云々といった話を中心に見て回るのですが、この、生物の紹介のページもいいなと思ったのです。癒されます。
私は分類学については全く知らないのですが、この記事を読んでいると、身近なところにも、すごいことが隠れているのだと今でもわくわくします。
報道の自由度云々の話から自由になる機会があり、こうした記事を読める今の18歳の私は改めて幸せだと実感しました。
これからちょくちょくコメントするかもしれませんので、よろしくお願いします!
コメントをどうもありがとうございます。若い人に読んでいただけて嬉しいです。
リスクについておじさん、おばさんが語り始めると、最後は必ず、「貧困な理科教育をなんとかしないと…」という話になる。でも、そういう教育を作り上げ黙認してきたのは、私たちおばさん、おじさんなんです。
ぼやいていても仕方がないので、なるべく広く分かりやすく話題を提供して、若い人たちにも関心を持ってもらえるようなブログにしたい。
おかしいことがあったら、指摘してくださいね。どうぞ遠慮なく。よろしくお願いいたします。