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【例題】甲弁護士会の綱紀委員会には、弁護士Bに対する懲戒請求事件が係属している。懲戒請求事由としてαとβが主張されているところ、綱紀委員会は、αについては懲戒事由の存在が一応認められるが、βについては懲戒事由に該当しないとの心証に至った。
[前提:綱紀委員会の議決と懲戒委員会の審査]
・綱紀委員会の審査相当議決:懲戒委員会に事案の審査 . . . 本文を読む
【例題】弁護士Bは、Xから、Yに対する損害賠償請求訴訟の代理業務を受任した。Bは第一審を訴訟追行したが、Xの敗訴判決が言い渡された。Xが別の弁護士Cに控訴審での受任を申し入れたところ、Cからは、第一審でのY本人尋問を申出しなかったのはなぜかと問われた。
[弁護士が依頼者に対して負う民事上の義務]
・典型契約としての委任契約は「当事者の一方が法律行為をすることを相手方に委託」する . . . 本文を読む
【例題】X1(代理人弁護士X2)は、Y1(代理人弁護士Y2)に対する損害賠償請求訴訟を提起した。
(case1)Y2は、準備書面において「X1は過去に詐欺で逮捕されている」と記載し、弁論準備手続期日で同書面を陳述した。
(case2)Y2は、準備書面において「X1は被差別部落出身だ」と記載し、弁論準備手続期日で同書面を陳述した。
(case3)Y2は、準備書面において「X2は弁護士費用目当て . . . 本文を読む
【例題】Aは、弁護士Bの所属する甲弁護士会に対してBの懲戒処分を求める懲戒請求を行った。甲弁護士会は、Bを懲戒しない決定をした。
[前提:いわゆる「不当懲戒」の流れ]※本来は「違法懲戒」と表現すべきだろうが(たぶん)、「不当懲戒」との言い方が通例化している。
〔所属弁護士会:懲戒請求事件〕
・[1]懲戒請求者:弁護士会に対して「懲戒事由(※)」を明示した懲戒請求を行う(弁護士 . . . 本文を読む
【例題】Xは、「Y1とY2の夫婦から誹謗中傷を受けている」と主張し、Y1に対する損害賠償請求訴訟(第1訴訟)を提起した。
(case1)第1訴訟の係属中に、Xは、Y1とY2に対する損害賠償請求訴訟(第2訴訟)を提起した。
(case2)第1訴訟の請求棄却判決が確定した後に、Xは、Y1とY2に対する損害賠償請求訴訟(第3訴訟)を提起した。
[対抗策(その1):重複訴訟の禁止]
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2024-09-29追記。
【例題】Xは、Yと同じ町内に住んでいるが、町内会の運営をめぐって関係が悪化した。YからXへは昼夜を問わない電話連絡や度重なる訪問がなされるようになった。またYは、Xの人格攻撃をする内容のチラシの配布も行っている。
[申立ての趣旨]
・妨害を受けている被害者(債権者)は、妨害者を相手方(債務者)として「面談等禁止を求める仮処分」を申し立てることが考え . . . 本文を読む
刑法95条1項:公務員が職務を執行するに当たり、これに対して暴行又は脅迫を加えた者は、三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。
刑法233条:虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の信用を毀損し、又はその業務を妨害した者は、三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
刑法234条:威力を用いて人の業務を妨害した者も、前条の例による。
[被害結果発生の不 . . . 本文を読む
弁護士法
(非弁護士の法律事務の取扱い等の禁止)
第72条 弁護士又は弁護士法人でない者は、報酬を得る目的で訴訟事件、非訟事件及び審査請求、異議申立て、再審査請求等行政庁に対する不服申立事件その他一般の法律事件に関して鑑定、代理、仲裁若しくは和解その他の法律事務を取り扱い、又はこれらの周旋をすることを業とすることができない。ただし、この法律又は他の法律に別段の定めがある場合は、この限りでな . . . 本文を読む