あらすじ
72歳のミカコさんは夫を亡くしたばかり。今後は夫と暮らした家にこだわって一人暮らしをするつもり。心配な子や孫にスマホを持たされたところ、死んだおじいさんのアカウントと偶然繋がってしまい…。 読めば老後も悪くない、人生100年時代のおひとり様術(ライフハック)!
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あなたはどんな未来を生きたいですか?
夫を亡くした72歳のミカコさんは、孫に教えてもらい初めてスマホを持つことに。
その日から沢山のことが新しくそして便利に変わります。
スマホが繋げてくれる人と人との繋がりや、新しい場所への出逢い、そして生まれていくたくさんの思い出。
そんな日々がミカコさんの老後をさらに豊かにしていってくれるのです。
現代は色んな情報を簡単に手に入れることができるし、自分で色んな道を選択できるようになったなと感じます。
でもその反面、色んなことが目に留まるようになり、無意識のうちに色んなことを比較して、これが幸せなことなんだ良いことなんだと、知らず知らずのうちに価値観が縛られている感覚もあります。
周りの目ばかり気になって、周りに自分は幸せなんだとアピールしてないと不安で、他人からみて自分は幸せなんだと思いたくて。「幸せ」に向かっているはずなのに、なんだか疲れていく心。
みんな自分の好きに生きたいはずなのに。
この作品は、そんな現代に疲れている人々に楽しさや自分の幸せってなんだろうということを見せてくれている気がします。
なんだか縛られていた心が軽くなった気がします。
好きなことは誰に判断されるものでも押し付けられるものでもない。
何歳になったって好きなことをやってて良いし、何かを始めても良い。
身体的にできなくなることは増えるかもしれないけど、誰かを頼ってみても良い。
ぜひこの作品を読んで、楽しさや幸せを感じてほしいです。
感情タグBEST3
匿名
トークアプリの使い方が新しい
本当にこういう人いるんじゃないのかな、と思いました。日記がわりのようにトークアプリを使って亡き夫に話しかけているミカコおばあちゃんに初めは寂しそうなイメージを持ちました。しかし、本人は満足しているし、トークアプリに夢中になって家事の合間ごとに楽しんで使っているところはなんだか可愛らしく見えてきます。
Posted by ブクログ
旦那さんが亡くなってからスマホを手に入れ、旦那さんのLINE垢にその日あったことを淡々と綴って行く話。とても心温まる。離れても夫婦の形は様々だなって思う。
無料の分を読みました。とても面白かったです!ミカコおばあちゃん可愛い。なんだかほっこりします。世話焼きな娘さんやおばあちゃんっ子のお孫さん、同僚さんやお友達と1人になっても粛々と毎日を楽しく過ごしてる感じも素敵でした。
これでいいのだ。
「ワカコ酒」の新久千映先生の作品。
老齢のミカコさんの話だが、特に社会問題を扱うわけでなく、ミカコさんと取り巻く人々の日記の様にお話がすすむ。
ミカコさんのスマホとの出会いと新しい趣味。この先、色々あろうがなかろうが次巻も買う。
いやされます
私は とてつもなくおばあちゃんっ子で、この度おばあちゃんから離れて暮らすことになりました。おじいちゃんもおばあちゃんもまだ健在です。いつかくる別れに怯えたりもするけれど、ミカコおばあちゃんみたいに 私がそばにいないからこその関わり方もあるのかなって安心しました。
ほっこり
亡くなったご主人に毎日ラインメッセージを送る!
斬新!!最近、自分のラインの友だちに、亡くなったかたのアカウントが残ってて、トークも残ってて、なんだか切なくなってしまったところでした。
永遠に既読になることはないけど、ご主人にだけ聞いてほしくてつぶやく。ツイッターとか不特定の人に聞いてほしいとかじゃないのがいい。
72歳って今だと意外とまだ若い?
すでに人生半分を折り返した自分のこれからの生き方を考えさせられました。
小さな幸せで人間結構満足するもんかも。
スマホシニア
主人公の瀬戸内ミカコは72歳の女性。
一ヶ月前に夫の廉三を亡くした彼女は孫娘のすすめるままにその歳でスマホを購入した。
電話番号などを入力しスマホに登録するとなぜか亡き夫が友達として登録されていた。
亡くなってからまだ一ヶ月しか経ってないのでアカウントが削除されていないかららしい。
現在ミカコは夫と暮らした一軒家に一人で住んでいるが孫娘はそんなおばあちゃんが心配で同居するか一人が気楽ならマンションに移り住むかすればいいのにと告げるがミカコ自身この家を気にいっているし仕事や買い物に行くのが便利なのでこのままにするつもりである。
孫娘は心配していたもののそもそもミカコには彼女自身の生活リズムが出来上がっているので夫がいなくなったからとはいえそこまで普段の生活が激変するわけではないのだった。
そんなミカコの中での唯一の変化といえば亡き夫に対してTALKアプリで話しかけることだった。
その画面を共有している孫娘に心配されるもののいつも夫としていた会話と変わらないとホクホクのミカコだった。
大切な人を亡くした後も人生は続いていくということを改めて感じる作品だった。
スーパー72歳
72歳にしてスマホデビュー。ただ悲しみ独り寂しくではなく、亡くなった旦那さんにメッセージを送ったり、ゆったり色々と楽しみながらの生活。素敵です♪
新しい
一方通行なようで、寂しさとか侘しさらは全く無くて、
わたしも万一旦那さんが先に旅立つ事になってしまったらこんなふうに“会話”していきたいです。
老人にはちょっと見えない
初めてのスマホだったり、孫と行くKALDIだったり楽しそうな毎日がのんびり描かれてます。物事に柔軟なおばあさんという印象。でも老人にしてはちょっと絵が若すぎるかな。