あらすじ
「キノはどうして旅を続けているの?」 「ボクはね、たまに自分がどうしようもない、愚かで矮小な奴ではないか? ものすごく汚い人間ではないか? なぜだかよく分からないけど、そう感じる時があるんだ……でもそんな時は必ず、それ以外のもの、例えば世界とか、他の人間の生き方とかが、全て美しく、素敵なものの様に感じるんだ。とても、愛しく思えるんだよ……。ボクは、それらをもっともっと知りたくて、そのために旅をしている様な気がする」 ―――短編連作の形で綴られる人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。今までにない新感覚ノベルが登場!
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大好き
初期からずっと好きで、電子版を見つけて購入しました。あまりこうあるべきだと意見をはっきりさせない流れなので、色んな国を旅する話の内容で読み手が色々考えられて大好きです。ずっと続いて欲しい、、、
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思春期に社会を皮肉った内容に共感した。この1作目はグロいけど、だんだん回を重ねる毎にオブラートにはなってくる。あとがきも作者の愉快さが散りばめられている。
Posted by ブクログ
中学生の時に読んで以降、アリソンシリーズと共に何度か読み返しています。
独特の空気感というか、何度読んでも飽きない雰囲気が大好きです。
最近離れていたので、もしかしたらここから全巻読んでいくかもしれません。
3日間の意味
題名のとおりキノが旅をするお話。立ち寄る国は、独特な決め事やらで、かなり、振り切った世界観がある。親子関係だったり、恋人との関係だったり、なかなか辛辣。キノと旅しながら、改めて、いきることを考えてしまう作品。
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残酷な描写があるため学生の頃は途中で挫折したけど
今なら読めた。
残酷な描写苦手な人や子ども向けではない。
それぞれの国にそれぞれの特徴があっていい。
「大人の国」はキノの昔の話で、キノの生い立ち?みたいな感じ。
師匠が出てくる話もあったらいいな。
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主人公であるキノと喋るモトラド(バイクと言うと分かりやすいかも)が世界の国々を訪ね、旅をするお話です。
構成上、今出ているシリーズのどこから読んでも大丈夫だとは思います。(一部、途中から登場するもの、人がいるため言いきれませんが)
ジャンルとしてはライトノベルになるとはいえ、
世界観やその国特有の法律などによっては考えさせられるような事もあり、
作者の趣味からか、バイクや銃の作りなどの設定も事細かに書き上げられており、
私は大人にこそ読んで欲しい本だと思います。
スピンオフ作品ではあるけれども、全くの別世界線のお話である、学園キノの方は、ライトな話の展開とマニアックすぎて一般人がついていけないようなコアな描写が刺さる人には刺さる作品です。
私はこっちも好きなんですけどなかなか続編が出ないので少し悲しいです。
でも2019年に8年振りの新刊が出たので、未完のままお蔵入りになるようなことはないっぽいです。
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十代の頃に読みはじめて、うっかり自分も旅人になりたいと思わせられた一冊。
ただの冒険譚ではなく、現実世界の矛盾と理想と現実を皮肉った風刺的な一面もある作品です。
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学生時代に読んだことがあったが、久々に読みたくなって再読
主人公キノと相棒エルメスの旅物語
短編集だから、スキマ時間に読めていい
この中なら「人の痛みが分かる国」が好き
そこの国の住民にはなりたくないけど
「大人の国」ははらはらどきどきした
案外内容覚えててどんな国か思い出せたのにはびっくりした
旅行自粛してる今、キノとエルメスと一緒に旅をしていこうかな
旅に出たい
アニメではじめて作品を目にし、そこから好きになり小説も読み始めました。上手く表現が出来ませんが、切なさや寂しさの中に、小さな幸せを感じられる。また読者に対してのメッセージ性を与えられる作品だなと思いました。そして1番は・・・旅したいなぁ〜・・・と、思らせれる、素敵な作品です。
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変わった文化を持つ架空の国を、キノが巡っていく話で、ひとつひとつの話は短く読みやすいです。僕が特に好きなところは、世界や日本の社会を風刺しているところです。
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独特の世界観で、引き込まれていきました。一話完結となっていてとても読みやすいです。
キノと旅の仲間のエルメスとの掛け合いがすごく良いです。 二巻以降楽しみです。
後書きもとてもよかったですね(笑)
Posted by ブクログ
物語を深く楽しむ、ということを教えてくれた大事な作品。独特な世界観で、ユーモアも時々目を背けたくなるようなブラックさも混ぜこぜとしたストーリー。キノとエルメス、二人の度を追いながら色々な感情であふれた日々が懐かしい。
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後輩が好きな作品として紹介してくれた。
その子はとても思慮深くて品があるのだけど、好きなのがとても納得できた。
本の始めに各お話の挿絵がある。
読む前と読んだ後だと印象が変わる。
Posted by ブクログ
読む前は児童文学のような、平和な冒険ものだと思っていたが、全然想像と違った
現代社会を写し取ったような内容で、時には目を背けたくなることもあったが、納得させられる話が多かった
立場によって感じることも異なると思う
各話が短かったので、最後まで興味深く読めた
Posted by ブクログ
恥ずかしながら「ライトノベル」という言葉を知らなかった私。友人がおススメしてくれた「キノの旅」を読んで驚きました。表紙の絵からは想像できない残酷なシーンがあったりするのですが、短編集で内容は胸に刺さるものばかり。昔読んだO.ヘンリーの短編集を思い出しました。
独特な文章で最初は戸惑いましたが、内容が深いので続きも読んでみたいと思いました。
Posted by ブクログ
旅人のキノと喋るモトラドであるエルメスが、独自のルール、文化を持つ国々を巡っていくお話。
自分が小学生の頃からこの本は知っていて、評判高いから気になっていたけど、今の今まで読む機会がなかったんですよ、それで今回やっと読むことが出来たのですけど、今まで読んでなかったことを後悔するぐらい面白い!
どことなくシニカルというか、風刺的な雰囲気が漂っていて、本来のターゲットは中高生なんだろうけど、大人でも十分楽しめる作品だと思います。
ブラックな作風で後味悪い話も多いのだけど、良くも悪くも淡々としている文体なので、結構サクッと読めるから、読書が苦手な人にも十分オススメ出来ると思う。
文字通りライトノベル。
電撃文庫は学生の時、「とある」シリーズや「デュラララ!」ぐらいしか読んでなかったので、コレを読まなかったのが悔やまれる...確実に影響受けたと思うのに...
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漫画を先に読んで面白かったので、原作を読んでみました。
面白いです。シニカルで、でも寓話的で、道徳的で。授業の題材にしてもいいかもしれません。
低学年には少し刺激強いかもなので、高学年〜中学生でしょうか。
多感な時期に読むときちんと受け止めて考えてくれそうです。
星新一のショートショートのようだという他の方の感想がありましたが、さもありなん。いい意味で。毎話、読み切り型なのが隙間で読めて手軽でいいです。
漫画版との比較でいえば、漫画版は2社から出ていますがどちらも再現性が高く各話を単話で読む分には小説でも漫画でも遜色なかった印象です。
ではなぜ小説で読みなおしたかといえば、別の方の感想に「各話の時系列が実はバラバラで、どの話がどの時期なのか アイテムや会話、人物たちから推測する楽しみがある」という推薦文があったからです。
また毎回プロローグ、エピローグ、あとがきに楽しみがあるとのこと。
これをやるには小説版でなければいけません。
少々叙述トリックの要素があるからです。
まだ1巻しか読んでいませんが、すでに時系列予想を満喫しています。
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15歳以上推奨。15歳以上でも、黒星紅白氏の装画に釣られたり『アリソン』のよしみでやってきたりした方、痛快なアクションやヒューマンドラマなどが好きな方は近づかない方が身の為です。
「無自覚」を題材にしたブラックユーモア。主人公の感情描写を排した、乾いた生々しい文体が売りです。
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子どもの頃、図書室にあって大好きでした。とにかく絵が可愛い。読みやすい。内容も子供向けって感じじゃなくて大人っぽいというか、なんか心をくすぐる話だったなあと思います。いろんな国を旅するキノ。次はどんな国なんだろう、と。ちょっとこわいながらも読んでしまう。星新一のショートショートみたいな感じ。これを嫌いな子どもはいないはず。
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ファンタジーものが苦手な読者からしても、まぁまぁ面白かった。ただ、この先何十巻と同じような構成で続けていくのかは気になる。一巻で満足してしまう感じもする。
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旅人キノとその相棒かつ乗り物・エルメスが、世界中の不思議な国を旅してまわる話。
「多数決の国」や「平和の国」など、ひとつひとつの国にはっきりとしたテーマがあり、それは私たちの日常にもどこかでつながっている。読むうちにいろいろと考えさせられる、ふしぎな短編集。
キノとエルメスの淡々としたやりとりが、話の流れを邪魔せずほどよい。決して明るい話ではないが、暗い結末でもない、いままで読んだライトノベルの中でも異質なものだった。キノがなぜ旅を始めるにいたったかも描かれているが、すべてが語られたわけでもなく、少し謎を残すあたりが面白い。続巻も読みたいところ。
Posted by ブクログ
細身の体にパースエイダーをぶら下げ、モトラド(二輪車。空を飛ばないものだけを指す)のエルメスを相棒に、一人国から国へと旅するキノ。
何もかも機械で動く人と出会わない国、閑散とした廃墟の街にただ一人暮らす男、レール工事を淡々とこなす老人たち、市民権を得るための勝負、大人になるための儀式を重んじる国、平和を維持する為の仕組みとは。
どこかいびつな国々を旅するキノの秘密とは。
懐かしの「ひとめあなたに」のような、星新一のような、そしてやっぱり「999」を思わせるキノの旅。何が目的なのか、キノに話しかける「声」はナニモノなのか。
現代のゆがみを突き詰めたらこんな国になるのかなと思わせるこの国々はどこなのか。
この先も読んではみたいけど、ほっこりするような一篇があるといいのになあ。
Posted by ブクログ
ちょっとびっくりするくらい残酷な話だった。
旅人キノの連作短編集。
20冊くらいシリーズ出てたと思うけど、どこから読んでもいいのかな、と思わせる構成。もう一冊読んでみる。
ひとつの国に3日のみ滞在するというルールのもと、旅を続けるキノとエルメス。
2人の掛け合いは楽しかったし、
風刺や皮肉を含んだ国がたくさん出てくるところも面白い。
ただ、いちいち残酷、グロで容赦がないです。
小学生にはおすすめできない。
中学生以上にも要検討。
Posted by ブクログ
本書は連作短編形式です。
物語の中で風刺が描かれており、気付かされることや疑問などが出てきます。
読み進める中で人それぞれ感じる事があり、他の方の感想や疑問に思った事を調べると、面白さを感じました。