あらすじ
「坊っちゃん」「金色夜叉」「斜陽」「蟹工船」「徒然草」「破戒」「人間椅子」……
誰もが知ってる名作の、意外と知らないあらすじが一発でわかる。
今からでも余裕で間に合う、史上もっとも肩の凝らない文学入門!
<収録作品>
夏目漱石「坊っちゃん」
織田作之助「夫婦善哉」
国木田独歩「武蔵野」
芥川龍之介「地獄変」
チェーホフ「桜の園」
尾崎紅葉「金色夜叉」
徳冨蘆花「不如帰」
小林多喜二「蟹工船」
ウィーダ「フランダースの犬」
作者不詳「マザー・グース」
吉田兼好「徒然草」
有島武郎「カインの末裔」
太宰治「斜陽」
スウィフト「ガリバー旅行記」
陳寿「魏志倭人伝」
梶井基次郎「桜の樹の下には」
島崎藤村「破戒」
江戸川乱歩「人間椅子」
アンデルセン「人魚姫」
森鴎外「ヰタ・セクスアリス」
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
単純な企画もの(てっとり早く名作のストーリーを知りたい)というようなものなのだろうと、そんなに期待していなかったのだが、きちんとした漫画作品だった。
初めてページをめくった時は、咄嗟に「本、間違えた?」と思ったくらい、水木しげるそっくりの絵の漫画。水木しげるは昭和史とかヒットラーとか割と大人向けのモノも書いているから、もしかしてこういうのも書いていて、そのアンソロジーなのかと、目を疑った。
作者のドリヤス工場という人を知らなかったことが原因なのですが、水木さん風の絵で、同人誌を書いている方とのこと。
ですが、偽物感は全くない。ドリヤスさんは、水木しげるの絵を自分のものにしており、無理な感じが全くしない。なので、水木漫画を読んでいるような奥深さを感じてしまう。
過去の名作小説をあえて10ページ程度で表現するというのは、漫画というフォーマットにあっていると思う。(手塚治虫の「罪と罰」とか)オリジナルの、物語、フレーズを取捨選択しながら、小説を漫画でカバーしているのだが、原作が力があることと、ドリヤスさんの編集力、職人芸が凄いのとで、どの作品も、元の作者の雰囲気の出た、「らしい」仕上がりになっている。
※この小説カバーも3冊もシリーズ化しているんですね。
やはり、キャラクターがどれだけ立っているかということなのだろうか、短いページ数でもはっきりと登場人物たちの個性がだしきれている作品たちが、面白い。
夫婦善哉、地獄変、桜の薗、斜陽、銀河鉄道の夜、あらすじであっても、その作品の持っている求心力を否応なしに感じる。
そしてそれに寄り添うのに、これだけ水木絵が適しているとは。
ドリヤスさんの漫画力がとにかくこの本をきちんと作品として成り立たせているのだろう。
魏志倭人伝とかまで表現していて、日本の歴史、世界の歴史とかの漫画版もぜひドリヤス先生で作ってほしい。
好き
このシリーズ全部読みましたが、個人的に一番好きです。文学作品読みたくないけど内容知りたいって人にはとてもおすすめ。スラスラ読めます。
Posted by ブクログ
文学作品をザックリ理解できる本
夫婦善哉、蟹工船、フランダースの犬、ガリバー旅行記、魏志倭人伝、人間椅子、銀河鉄道の夜、に興味を覚えました。
興味の持てる本を探すのに使えます。
Posted by ブクログ
タイトル通り、マンガで読む文学名作劇場。ただし、マンガのタッチは水木しげる完コピで、内容も「10ページくらい」なので大幅に端折っている。
古今東西の作品が満遍なく取り上げられていているが、なにせ内容が大幅に端折っているか、部分的に紹介されているだけで、おまけに全部が水木タッチなので作品によっては違和感ありまくりで、原作のイメージを損なっている(笑)。
その最たるものがチェーホフ「桜の園」。チェーホフが見たら激怒するレベルではないか?(笑)。
一方、小林多喜二「蟹工船」や江戸川乱歩「人間椅子」などは違和感なく読めた。
本書以外に、同著者で同じシリーズがあと2冊ほどあるようだが、個人的には、著者のようなイタコ漫画家を集めてそれぞれに名作劇場を描いてもらったほうがより面白いシリーズになったんじゃないかと思った。
特に田中圭一が描く手塚風、永井豪風、本宮ひろし風、宮崎駿風や、北村ヂンの藤子F風、すべてぬげの高橋留美子風等々はすごく読みたい!
Posted by ブクログ
【収録作品】
夏目漱石「坊っちゃん」
織田作之助「夫婦善哉」
国木田独歩「武蔵野」
芥川龍之介「地獄変」
チェーホフ「桜の園」
尾崎紅葉「金色夜叉」
徳冨蘆花「不如帰」
小林多喜二「蟹工船」
ウィーダ「フランダースの犬」
作者不詳「マザー・グース」
吉田兼好「徒然草」
有島武郎「カインの末裔」
太宰治「斜陽」
スウィフト「ガリバー旅行記」
陳寿「魏志倭人伝」
梶井基次郎「桜の樹の下には」
島崎藤村「破戒」
江戸川乱歩「人間椅子」
アンデルセン「人魚姫」
森鴎外「ヰタ・セクスアリス」
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」
徳冨蘆花「不如帰」なんて知らない!という私のための本。
Posted by ブクログ
水木しげる風の絵で文学作品を紹介してくれる本。
10ページくらいなので手短に済ませられる。
チェーホフの桜の園や吉田兼好の徒然草は本書も読みたくなった。
国木田独歩の武蔵野辺りには魅力を感じなかった。
Posted by ブクログ
定番の文学作品を手に取るきっかけになりそう。10ページ弱の漫画だからさらっと読みやすい。構成上どうしてもストーリーの理解が追いつかない作品も多々あった。
Posted by ブクログ
純文学はスラスラ読めないし何言ってるか分からないので漫画で読めば理解できるかなと思ったが、結局分からない作品は分からない笑
江戸川乱歩の作品は面白そうだと思った。