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RTAとは、テレビゲームを最初から初めてクリアするまで、時計で計測した現実の所要時間をいかに短くできるかを追求するというゲームの楽しみ方のひとつである。ゲーム内で計測される内部時計を持たないゲームの場合、TAすなわちタイムアタックと呼ぶのと実質的に同義である。しかしTAという用語はRPGなど、ゲーム中で独自に時間を計測するゲームにおいて、そのゲーム内時計の時間を短くすることを追求する形のものにつけられることが多かったので、それとは対比して現実の所要時間を追求するタイプのものに「リアルタイムアタック」、略してRTAの名称が与えられた。
独自に内部で時間を計測しているゲームでは、ゲームをリセットしてセーブしたところからやり直し、という行為によりゲーム内時間はセーブしたところまで戻されるから、TAとRTAの意味合いは大きく異なる。TAでは、ゲーム内で計測される時間さえ短ければいくらでもリセットして試行回数を増やしてよいので、満足のいく結果がでるまでリセットし続けると言う行為が可能である。よってTAでは多少ゲーム内で実際には起こる確率が低い(そのためにメリットの大きい)ようなことでもリセットを繰り返すことにより実現させることができ、そういったことを利用しつつ「最も早い攻略チャート」を作って実行していくことが基本的に求められる。ところが現実の所要時間を計っているRTAではリセットをすると余計に時間は累積されていく。そこでゲーム内で起きる確率の低い事象にはできるだけ頼らず、ミスしてもリカバリーをする方法を身につけたり、安全性を確保したりすることなどをタイムを追求した上で実現していくことも求められ、プレイの対象とするゲームについての総合的な知識や豊富なプレイ経験が求められる遊び方、と言われることもある。
現在ではゲーム内時計のあるゲーム、殊にRPGではTAとRTAとでは全く違う遊び方として両方とも別々に存立している。
RTAはその性質上、ゲーム機やテレビを複数台用意して対戦形式で誰が一番速く攻略できるかを競ったり、また実際にプレイしている様子をネットで実況中継をして、観客にも一種のお祭りとして楽しんでもらうといったイベントの開催が可能であり、過去にもこのようなイベントはいくつも開催されている。