クローガー、アルバートソンズとの合併破談に、ウォルマートがチリでの投資を加速
クローガー、アルバートソンズとの合併契約を解除
米食品スーパー(SM)クローガー(Kroger)は2024年12月、同業アルバートソンズ(Albertsons)との合併契約を解除した。クローガーとアルバートソンズは22年10月に合併契約を締結。
クローガーがアルバートソンズの発行済み株式すべてを1株34.10ドル(約5285円:1ドル=155円で換算)で取得し、アルバートソンズの純負債47億ドル(7285億円)の引き受けを含めた買収総額は約246億ドル(3兆8130億円)と見込まれていた。
これが実現すれば、SM企業間としてはアメリカ史上最大規模の合併となるはずだった。
しかし、この合併計画に対して、連邦取引委員会(FTC)は24年2月、「両社間の競争がなくなることで食品の価格が上昇し、両社の従業員も不利益を被るおそれがある」とし、アリゾナ州、カリフォルニア州、オレゴン州など8州およびコロンビア特別区とともに合併の仮差し止めを求めて提訴。オレゴン州連邦地方裁判所は同年12月、FTCの訴えを認める判決を下した。
クローガーは、この判決を受けて