
人手不足の状況が続く中、企業は即戦力人材を求めています。特に、部下をマネジメントして組織を成長に導く優秀な管理職人材がほしいと思っている経営者は多いでしょう。ただ、管理職にふさわしくない人材を採用してしまった場合、部下や組織には悪影響を及ぼすことも。絶対に採用してはいけない「管理職人材」の特徴をしっかり押さえておくことが大切です。(小宮コンサルタンツ代表 小宮一慶)
管理職の資質を見極めるコツ
重要なのは前職での評価
マネジメント能力を期待する管理職人材の採用基準は、一般社員と同じではありません。最も大事なことは、自社のパーパスや基本的な考え方と、その人の考え方が一致していること。根っこの部分で一致していないと、自社にとっても、その人にとっても不幸な結果を招いてしまいます。

小宮コンサルタンツ代表
ただ、考え方が一致していても、管理職としての資質に欠けている人は採用できません。
そこで重要になるのが、前職での評価。特に、管理職と部下という関係においてトラブルを起こしていないかは重要です。部下へのパワハラ、セクハラのようなハラスメントで辞めた、辞めさせられたという話は、今どきは珍しくありません。
転職エージェントを通じた採用であれば、前の会社からリファレンス(評価情報)を入手することを依頼するといいでしょう。もし、エージェントが問い合わせても前の会社が答えてくれないというのなら、何らかのトラブルを起こして辞めた可能性も考えなければなりません。